言い訳するあなた

 確かに私はワガママな方だと思う。先日、とにかく一休み、と入ったファミレスでコーヒーを頼んだら、「ドリンクバーをご利用ください」と言われた。ドリンクバーじゃないコーヒーはない? ときくと、ひょろりと細長い高校生バイト君は、質問の意味がわからない、という顔をして、改めて「ドリンクバーをどうぞ」と言う。ひどく疲れていたので、「ドリンクバーのコーヒー、持ってきてもらえる?」と聞くと、「セルフサービスです」と言う。「疲れてしまって・・・」と言うと、黙ってしまった。迷惑な客だよね、困っちゃうよね、こんな人。結局、一人でコーヒーを入れたけど、それでも確かにこういう時、私は「自己主張の強い・ワガママな人間」の部類に入るんだろうな、と思う。そういう人間になりたい、と思ったことはないのだけれど、そうなってしまうことは多々ある。

 そう、私は私をワガママと認識している。それでも私が他人から「ワガママだ!」と責められるのは、思いもよらぬ場合が・・・ほとんどである。

http://www.lovepiececlub.com/kitahara/2008/09/post-153.html

文章の本題はこの後なんでしょうけど、ここまででもう充分です。
ドリンクバーの店でコーヒーを持ってこさせようっていう、分別もあってしかるべきいい歳したこんな客を、嫌な顔もせず相手しなければならないバイトの高校生に、同情しますよ。少なくとも私は。
「自己主張の強い・ワガママな人間」?違いますよ。
「ワガママを通すための言い訳を探す人間」ですよ。
「こっちはこれだけ疲れてる客なんだから、それくらい無理を通してもいいじゃない。」
「こっちはこれだけ我慢したんだから、それくらいキレてもいいじゃない。」
「こっちは女なんだから、それくらい男のせいにしてもいいじゃない。」
あなたはそれでもいいんでしょうが、周囲がそれに付き合う義理はありません。


そして、この手の「言い訳する人生」を突き詰めるとどうなるか。

男女で何かをする時に、必要なのはどんなルールか。
ちなみに私は、男が女の邪魔をしない、というルールが男女平等だと思っているけれど。みなさんはいかがでしょう。

http://www.lovepiececlub.com/kitahara/2008/09/post-154.html

要するに、「男が邪魔をするから、私はこんななんだ」ということですね。
男さえ、男さえ邪魔しなければ…。
じゃあそこで、男なしのユートピアを想像してみましょう。女だけのパラダイス。
そこでは全てがうまくいくんですか?
とてもそうは思えませんが…。女だけの世界だって、そりゃいろいろあるでしょう。
そんな時、それを誰のせいにしましょうか?
ちなみに男はいませんよ。
たぶん、きっと、男はいなくても、他の誰かのせいにするんじゃないですか?
他の女のせいにするか、「かつていた男」という亡霊のせいにするか、それとも…?


つまりですね、「たとえどんなに疲れてても、ドリンクバーの店ではセルフでドリンクを取ってきなさい」ってことですよ。それが嫌なら、注文すれば持ってきてくれる店にちゃんと入りなおしなさいな。
そこをめんどくさがっててはダメです。