利川とは名ばかり

今日は日帰り圏までちょっとした遠征。去年竣工したばかりのここに行ったのである。

名前こそ陶磁器と米で有名な「이천(利川)」を名乗っていて、行政区的には確かに間違っていないのだが、利川市の中心地から見ればこれがとんでもない僻地にある。

とりあえず利川に行って、それからここに向かおうとすると、なかなか面倒である。いろいろ調べてみたが、行き方がいくつか出てくる。

そこで、交通アクセス決定版をメモしておくことにする。

最寄りの交通拠点は「일죽(一竹)」である*1。出発地は東ソウルバスターミナル。一竹までのバス料金は5100ウォン。

一竹まではバスで1時間というところ*2

一竹のバスターミナル。コンビニ兼業である。
ここから目的地までは直線距離で約4キロ。歩いて行けない距離ではない。下の写真をヒントにして徒歩で行くもよし、さっさとタクシーに乗るもよしである。






ただし、もし歩くのなら、途中、人が通る幅の路肩もない中、大型車を気にしながら歩かなければならない区間が続くので、その辺はちょっと覚悟が要る(でも無理ではない)。


さて、ここの墓域の構成は、昨年の夏に訪れた永川などとはかなり違っている。

具体的には、おおむねこんな感じである。


これのどこがどうお墓になっているかというと…、ちょうど作業中の区域があった。

一区画に並ぶように納められているのは、夫婦用である。独身者用と思しき一口用の区画もあった。
そして、新設成ったばかりであるこの墓地は、未造成地を多く残している。

かなり斬新なデザインを大胆に導入しているように思えるが、その点についてはあまり問題になっていないようである。

例えば、『국방일보(国防日報)』ではこんな記事になっている。

호국의 성전 국립이천호국원을 찾아
明らかに、朝鮮戦争ベトナム戦争の参戦者のための首都圏国立墓地の成立に対する歓迎一色である。このことは、「人々が死者との関係において何をいちばん求めているか」という問題を考えるにおいて、実に示唆的である。

*1:行政区としては京畿道安城市一竹面。ソウル南部バスターミナルから隣の죽산(竹山)行きのバスも出ているが、目的地までは数キロ遠くなる。

*2:なお、「どうしても鉄道を使いたい!」という方向けには、평택(平澤)駅から一竹行きの370番バスに乗るという手もないではない。確かにこちらのほうが若干安くつくというメリットもある。もっとも、所要時間は約3倍になる(もちろん、帰りに実際に試してみたのである)。また、金にものを言わせようにも、平澤にKTXは停車しない。