「清潭菩薩」に期待

パクイェジンとイムチャンジョンによるコメディとなれば、今から期待せずにはおれない作品です。

2009/11/02 12:28 KST
<インタビュー>7年ぶり映画出演、「清潭菩薩」のパク・イェジン

【ソウル2日聯合ニュース】女優のパク・イェジンはデビュー以来、最も忙しい1年を送っている。SBSの「ファミリーが現れた」でバラエティーに初挑戦したに続き、MBCドラマ「善徳女王」では天明姫役で印象深い演技を披露した。
 ことし休まず活動してきたパク・イェジンの終着点は、映画「清潭菩薩」だ。7年ぶりの映画出演となるだけに、パク・イェジンの期待も格別だ。この作品は、運命が存在するとはいえ、本当の恋は努力でかなうという心温まるメッセージを伝えるコメディー映画。コメディーで魅力を発散するイム・チャンジョンと共演した。

 このほどソウル市内のカフェでインタビューに応じたパク・イェジンは、映画を台無しにしてはならない責任感が重く、うまくやり遂げられるかプレッシャーが大きかったと打ち明けた。


パク・イェジン=(聯合ニュース

 パク・イェジンは18歳だった1999年に、映画「女子高怪談2」でデビューした。これは「女子高怪談」シリーズでは最も完成度が高かったと評価された。その後、「狂詩曲」などの映画に出演したものの、これといった注目を集められなかった。結局、活動の舞台をテレビに移し、「バリでの出来事」(2004年)、「大祚栄」(2007年)など10本余りのドラマに出演し、演技力を培った。

 映画復帰までに7年かかった。そんな彼女が選択したジャンルはコメディー。

 「ファミリーが現れた」でコミカルなイメージができたおかげで、「清潭菩薩」への出演オファーが入ってきたとパク・イェジンは考えている。「コメディーは1度やってみたいジャンルでした。悲劇のヒロイン役を多くやってきたため、イメージチェンジするいいチャンスだと思いました」。

 観客評価という最終関門が残されているが、コメディーという慣れないジャンルに挑戦したのは悪くない選択だった。演技に対し、またひとつ大切なことを学んだからだ。それを教えてくれたのはイム・チャンジョンだった。「せりふを覚えず撮影に臨んだのは、今回が初めてでした。現場でシナリオが変わるため、覚えても無駄でした。イム・チャンジョンさんはせりふよりも、その日、その人物がどんな感情を持っているかに集中していました。そんな作業のやり方が今回の映画にはぴったりだったようです」。

 「清潭菩薩」はテラン(パク・イェジン)の運命の人を探す物語だ。年1億ウォン(約800万円)以上を稼ぎ外車を乗り回す、新世代の占い師テランは、運命の人が無能なスンウォン(イム・チャンジョン)であることを知りがっかりするが、結局は運命に従う。

 パク・イェジン自身は運命の恋を信じているのだろうか。「思春期のころは運命の恋を夢見ました。でも、運命などないという結論を出しました。すべての結果が本人の選択によるものです。運命という言葉で人生が決まれば、生きることの意味があまりなくなるのではないでしょうか」。

 映画に対し一つ一つ学んでいくことはおもしろかったが、撮影は苦難の連続だった。「善徳女王」の撮影が重なり、肉体的に厳しかった。もともと欲張りのほうではないが、今回は両方ともうまくやりたいと思ったという。2つの役を同時に演じることに関しては、時代背景やジャンル、人物の性格がまったく異なったため、大きな問題はなかったと答えた。

 忙しい20代を送り、恋をしていた時間が非常に短かったというパク・イェジン。30代になれば仕事とプライベートで絶妙なバランスを取れるようになりたいと語った。

 「30代で結婚して子どもを産み、何か新しい人生が始まるような気がします。恋愛と仕事のバランスをとっていきたいです。そして何より成熟した人になれればと思います」。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/sports/2009/11/02/0700000000AJP20091102001300882.HTML