承前・いつまで待てばいいのか

この記事、朝日新聞の紙面には4日に載っていたと思いますが、なんでこんなに時間差が?

まあ、新スタジアム完成までの時間に比べれば、気にはならないほどの長さですが。

ガンバ大阪、新スタジアム計画難航 土地の使用料ネック
2009年12月6日12時11分

 サッカーJ1ガンバ大阪の新スタジアム計画が難航している。2011年度の開業を目指すガ大阪は早期の用地決定を望んでいるが、土地の使用料負担を要請している大阪府吹田市との交渉は折り合わず長期化。一日も早く計画を実現したいクラブ側と、公金の投入に慎重な行政側との温度差は大きい。

 新スタジアムは大阪・吹田の万博記念公園内の約3.5ヘクタールに建設する方針。土地所有者の独立行政法人日本万国博覧会記念機構の計算では、賃貸料は年2億2千万円だ。

 ガ大阪は大阪府に1億円前後の負担を求めている。一方、大阪府は10月の議会で橋下徹知事が「数千万円の負担」と口にするのがやっと。府幹部は「億単位なんて許さない」と言い、吹田市幹部も「府の負担は2、3千万円のレベルと聞いている。我々は府と同額が限度で、超える負担はあり得ない」。分担額の確定には至っていない。

 行政側は、建設費約150億円を民間からの寄付で賄う手法にも不安を持つ。吹田市幹部は「一度受けた寄付金は返還できないと聞く。目標額に届かなかった場合、どう補填(ほてん)するのか」。

 行き詰まる交渉をよそに、ガ大阪側は着々と準備を進める。日本サッカー協会などの協力を得て、天皇杯の準々決勝以上の試合や各年代の全国大会に加え、日本代表戦などで年間約70試合を開催するめどを立てた。寄付金を集める団体のトップには、日本サッカー協会川淵三郎名誉会長に就任を打診している。

 ただし、団体が実際に募金活動をするには、新スタジアムの受け入れ先となる自治体の議会の承認が必要。ガ大阪は吹田市の12月議会での議案提出を目標にしていたが、吹田市幹部は「土地の賃貸料の話がクリアされないと進まない」と見送られた。

 ガ大阪側が早期決定を焦るには理由がある。交渉が長引けば長引くほど、スポンサー企業からの出資が不透明になるからだ。100億円を見込む企業からの寄付のうち、80億円以上を確保したものの、各企業とは募金開始時から2年度に分けて会計処理してもらう約束になっており、計画が延びた場合の保証はない。ガ大阪幹部は「各社の担当者が新スタジアムに理解のない人に交代してしまえば、話が後退する可能性もある。いつまでも待っていられない」。打開策が見つからないまま、5日にはJリーグ最終節を迎える。

http://www.asahi.com/sports/update/1204/OSK200912030163.html