ソウル大で民主化オリエンテーリング

ソウル大出身者でもあまりご存知ないと思うですが、ソウル大学校では民主化オリエンテーリングができます。

この建物はニュースでもよく見かけるソウル大学校の行政館なので、皆さんよくご存知のはず。で、その後ろに中央図書館があって、そのさらに後方に、こういう光景があります。

真ん中に見える四角いものに寄ってみると、こんなことが書いてあります。



要するに、ソウル大学校のキャンパス内に点在する民主化運動関連の追慕碑・記念碑などをまとめて「民主化の道」と名付け、案内板を設置して一巡りできるようにしている、というわけです。この案内板が設置されたのが去年の11月ですから、ホントについ最近。ソウル大に通っていた人でも知らなくて当然です。

ソウル大のキャンパス内にこうした碑が点在していることは知っていましたが、勝手知らない広大なキャンパスの中で、そうしたものを見つけるのにはなかなか難儀したこともあります。見つからずじまいでむなしく帰ったこともありました。

それを思えば、これはたいへん便利な環境整備です。ポイントごとにあるこの案内板を頼りに、おおむね5ヶ所にまとまってある碑を探して巡れば、ちょっとしたソウル大キャンパスツアーになります。





これらの碑は、1960年の「4.19」のものから1980年代の民主化運動のものまで、また作製時期的には1960年から2009年のものまであります。わかりやすいところにあるものから目立たないところにあるものまで、また大きさも様式も様々な記念碑群を巡って、散策がてらに物思うというのはいかがでしょうか。

京城帝国大学から引き継いだ大学路のキャンパスなどから1970年代に郊外の冠岳区に統合移転してきたこともあって、ソウル大のキャンパスは見た目、伝統の重みをあまり感じられません*1。そのひたすらでかいキャンパスを、ただ漫然と見物するよりも、少しは有意義な時間を過ごせるかもしれません。

*1:そういう意味で、観光がてら韓国の大学を見にいくなら、お勧めはやはり高麗大学校延世大学校でしょう。