雨降る湖南線の先には木浦の涙

「金曜日は晴れ」という天気予報を信じて、全羅南道への旅を決行したというのに、木浦行きKTXの車窓はずっと霧で真っ白。最後には雨が窓をたたき出す始末。

ちなみに初めての木浦ということで、事前に少し下調べをしたおいたのだが、ここの地図がいちばん役に立った。見やすくてわかりやすい。

http://www.kampoo.com/map/jn_mokpo_travel_map.htm

もともと木浦で行くつもりだった旧東本願寺木浦別院・旧日本領事館・旧東洋拓殖株式会社木浦支店(木浦近代歴史館)が、それぞれ日本語でわかりやすく明記されている。これらはいずれも木浦駅から充分に歩いて回れる範囲に立地している。



細かい紹介は、「ハンギョレ・サランバン」のこちらの記事でもどうぞ。

2009年04月16日 敵産家屋 カフェでコーヒーを

ともかく、これらの建物とフェリーターミナルの間あたりが、旧日本人街に当たる。その気になって探さなくとも、それらしい痕跡の見える建物はまだまだいくらでも目に付く。



木浦という都市には正直、これらの建物を一新するほどのエネルギーがあるようには見えなかったので、まだしばらくはこうしたやや寂れた町並みを見ることができるようだ。

ちなみに、上の写真は儒達山の登山口の手前にある芸術公園から旧日本人街の方向を撮ったもの。「木浦の涙」のやかましい記念碑が登山道の途中にある儒達山の山頂からは、木浦をさらに見下ろすすばらしい眺望が拝める。



だから、天気のいい日に行きたかったんだってば…。