ナショナリスティックな散策路―国立大田顕忠院編

木浦・光州から帰ってきた次の日の朝から今度は大田へ日帰りKTXの旅。
第一の目的地は言うまでもなく大田顕忠院。

ここも、十年一日というわけではなく、1年も行かないといろいろと変わっている。

複数見かけたこの石碑、見たことないなと思ったら、製作は2009年12月。矢印使うこの書き方のデザインってどうなんだ?

「護国館」という名前だった遺品・資料の展示館も、「報勲未来館」と名称も改めて全面改装。展示資料の数は明らかに減っているが、その分、イメージと映像を多用した内容に大きく変わっている。屋上にウッドデッキの展望スペースを作っているのは、国立4.19民主墓地と同じパターンでもある。



しかし今回、いちばん変化に驚いたのが、この「報勲散策路」。

正門近くから始まるこの散策路、墓域周辺の森林部に新たに設けられているのだが、砂利の上にウッドチップを撒いた道がかなり長く整備されている。作られたのは明らかに最近。現在のところは2区画が確認できるが、もしかしたら、顕忠院全体を周回するように設置するつもりなのかもしれない。




驚くべきことにこの散策路、顕忠院の一番奥にある「国家元首墓域」の背後の山に回りこみ、その墓域を見下ろすと同時に、それ以上の眺望を確保している。

実際もうすでに歩いているアジュンマも見かけたこの道、墓域内の道がどこもクルマ優先であるだけに決して悪くはないが、「いいのかこれで?」と思わなくもない。