歴史遺産も金次第、と言い切ってしまえもしない。

前にも取り上げた済州の平和博物館。依然として揉めているようです。金の話で。

済州平和博物館の「危機」

済州平和博物館の続報

財政的な面からすれば、こんなものは切り捨ててしまうのがいちばん合理的だろうと思います。ただ、買い取りを希望しているという「日本の某宗教団体」については、ある程度の具体的名前は出てきているので、決して抽象的な話ではなさそうです。したがって、このまま放置してそこに買収されてしまうというのも、国家的な自尊心という面からはなかなか容認しがたいところでしょう。

일제 상흔 ‘제주평화박물관’ 일본에 팔리나 - 경향신문

そんなこんなで、今のところ解決の妙案は浮かんでいないという状況のようです。

記事入力 : 2012/08/19 10:42
済州の日本軍洞窟陣地、日本人の手に渡る可能性も

済州道「文化財庁で購入してくれるよう望む」
日本の植民地時代に道民を動員して構築、個人が修復し博物館を建築
日本の宗教団体が買い入れの意向を表明…政府、国民の怒りを見て買い入れに
46億ウォン投入したが、鑑定評価額は2億7000万ウォン
博物館「安値では売れない」、政府「評価額以上は渡せない」
日本に買われる可能性も

 もう少しで日本の手に渡るところだった「済州戦争歴史平和博物館カマオルム日帝洞窟陣地」の政府の買い入れが難航していることで、再び論議を呼んでいる。済州道からの買い入れ要請を受けた文化財庁が「土地の鑑定評価額以上では購入できない」と難色を示しているためだ。初期復元に20億ウォン(約1億4000万円)もかかった洞窟陣地の鑑定評価額は2億7000万ウォン(約1890万円)。これによって「日本への売却が再び進められるのではないか」という懸念混じりの話まで持ち上がっている。さらに今年初めに博物館を買い取る意向を表明していた日本の某宗教団体は、今も買い入れる意向を間接的に打診しているという。

 政府がカマオルムの日帝洞窟陣地の買い入れを表明したのは今年3月だ。太平洋戦争当時に日帝が済州道民を動員して作ったトンネルが日本人の手に渡るという消息が伝わると、地域の世論は一気に沸き立った。結局、済州道は日帝洞窟陣地と平和博物館の買い上げに向け財政支援を行うよう文化財庁に公式要請した。しかし、文化財庁は2006年に登録文化財になったカマオルム洞窟陣地だけを買い入れの対象としており、博物館は購入できないと回答した。文化財の管理法上、個人が建てた博物館を買い取ることができる根拠がないとの理由からだった。この部分については博物館側も同意しながらも、解決の糸口は見えたかのようだった。

 問題は最近、洞窟陣地に対する鑑定評価結果が出たことに起因する。4800坪(1坪=約3.3平方メートル)の洞窟陣地の鑑定価格が2億7000万ウォンにしかならなかったことだ。文化財庁の関係者も「鑑定額が予想以上に低く出て驚いた」と話した。洞窟復元に約20億ウォン、博物館の建立に26億ウォン(約1億8000万円)が投入されたことを考慮すれば、あまりにも低過ぎる額だった。このように評価額が低くなったのは、陣地洞窟内の展示施設に対する評価はもちろんのこと、陣地洞窟が持つ文化財的価値が評価の対象から排除されたためだ。評価を依頼された鑑定評価法人は「文化財の貨幣価値は計量化が難しい」と陣地洞窟に対する鑑定評価ができない理由を説明した。

 済州道庁と文化財庁は「現在評価対象から外された陣地洞窟内の施設についても鑑定評価できる方法を模索している」と明らかにした。しかし、再び鑑定評価が行われたとしても、すぐに売却できる可能性は非常に低い。文化財庁が「公益的価値評価の反映は非市場価値を反映するよう求めるようなもので、不動産売買に類例がない」と、反映を拒否したからだ。博物館側が韓国文化遺産政策研究所に依頼して評価した同博物館の公益的価値は約250億ウォン(約17億5000万円)だ。しかし文化財庁は、洞窟陣地内の施設に対して再び評価を行ったとしても、復元費用にははるかに及ばない額が算出されると予想している。

 イ・ヨングン館長(59)は1996年から私財を投げ売って本人が直接陣地洞窟を掘り出し修復、博物館を建設した。日帝に強制連行され、カマオルムのトンネルで働かされた父のためだった。イ館長は、強制労働させられた老人約200人を一人一人インタビューし、トンネル発掘のために地域一帯の土地を丸ごと買い上げた。昼食も洞窟内で弁当で済ませ、洞窟内の土を掘り出してはつっかえ棒を立てていった。ゴミ置き場から日本軍の軍服や水筒など当時の遺物2800点を集めた。陣地洞窟の復元費用を含め、博物館の建設にかかった46億ウォン(約3億2000万円)は、中卒のイ館長がトラックの運転手から始めて稼いだ元手と銀行からの借金で充当した。

 2004年にオープンした博物館は、修学旅行の定番コースとなり、日本人の来館もあったが、次第に訪問客が減っていったことで、赤字運営を免れることができない今の事態にまでつながった。借入金の利息だけでも現在月に5000万ウォン(約350万円)を超えるという。済州道庁の関係者は「博物館を建てた当時の設立者の過剰投資もあったと思うだけに、国家が100%補填するには無理がある」と話した。

 文化財庁の関係者は「文化財を経済的価値に換算して評価した前例がないため、一般の不動産と見て買い入れるほかない。博物館の建設に多くの費用がかかったとしても、現実的にこれをすべて補填することはできない」と説明した。複数の政府関係者からは「博物館側が受け入れなかったら、解決できる方法は何もない」という言葉まで聞かれた。イ・ヨングン館長は本紙との電話インタビューで「政府がすべきことを個人が代わりに行ったまでのことで、これも過剰投資と言われなければならないのか。周辺にも膨大な被害を与えているし、率直に言って本当に大変だ。どこでもいいから早く買い取ってほしい」と辛い心境を語った。

■済州カマオルム洞窟陣地

太平洋戦争当時、済州市翰京面清水里カマオルム一帯に日帝が作った地下トンネル。3階構造からなっており、長さは2キロで出入口は33個ある。司令官室、物資保管所、作戦会議室などの部屋は数十に上っている。日帝が太平洋戦争当時に済州道に作ったトンネルの中でも最大規模として知られている。

クァク・レゴン記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/08/19/2012081900184.html

平和博物館の側も、この危機に手をこまねいているわけでもなく、むしろ活発にいろいろ活動しているんですけど、ソウルからすれば「遠いところで何かやってる」程度のことに見えるかもしれません。

제주평화박물관, 도내 군사유적 교과서 등재 요청
2012년 08월 13일 (월) 16:12:31 이보람 기자

제주평화박물관(관장 이영근)은 13일 광복 67주년을 맞아 제주도내 군사유적지인 등록문화재를 교과서에 등재해 줄 것을 교육과학기술부에 요청했다고 밝혔다.

교육과학기술부에 등재 요청한 항목은 ▲모슬포 알뜨르비행장 및 격납고(등록문화재 제312호, 제316호) ▲가마오름 일제 동굴진지(등록문화재 제308호) ▲당시 사용했던 유물(제주평화박물관 소장 유물 등) ▲모슬포 옛 육군 제1훈련소, 지휘소 및 해병대 막사(등록문화재 제409호) ▲모슬포 강병대교회(등록문화재 제38호) 총 5가지 항목이다.

이와 함께 제주평화박물관은 군사유적지 등록문화재의 교과서 수록을 요구하는 5만2000여명의 서명 자료도 제출했다.

이영근 관장은 "우리의 지난 역사를 살펴보면 현재를 알 수 있고 이는 미래를 창조하는 기틀을 만들어 주는 것"이라며 "최근 일본 방위백서에서 주장하는 독도문제 등 역사를 왜곡하는 것을 보며 후세들에게 바른 역사를 알려줘야 할 책임을 느끼게 됐다"고 밝혔다. <제주투데이>


▲ 알뜨르 비행장.


▲ 가마오름 일제동굴진지.


▲ 남제주 강병대교회.

http://www.ijejutoday.com/news/articleView.html?idxno=149881

(사)평화의길, 광복 67주년 기념 '평화의 길'개통
2012년 08월 17일 (금) 10:16:04 박수진 기자


▲ 평화의 길 안내지도.

8.15 광복 67주년을 기념하고 자유와 평화의 소중함을 널리 알리기 위한 평화의 길 개통식이 열린다.

(사)평화의길은 제주시 한경면 청수리(이장 박문철)와 오는 18일 오전 중 '평화의 길'개통식을 갖는다고 17일 밝혔다.

평화의길 관계자에 따르면 이날 참가자들은 제주평화박물관에서 출발, 가마오름, 새신오름, 동굴진지, 종군탑 등을 방문한다.

또한 농로, 질(말이 다녔던 길), 숲길(곶자왈), 청수소공원, 수경원(꽃과 나무가 어우러진 농원) 등을 걸으며 제주의 독특한 자연 생태와 문화 등도 체험한다.

총 길이가 다른 올레코스보다 짧은 9.4km기 때문에 가족단위 혹은 여성과 노약자도 쉽게 걸을 수 있다.

또한 각 쉼터마다 화장실도 이용할 수 있어 편리하다.

평화의 길은 코스 내 설치 된 감귤색 리본을 따라가면 쉽게 길을 찾을 수 있지만, 관람객의 안전을 위해 새신오름의 일본군 동굴진지 내부 출입은 금지된다.

또한 출발과 도착점의 박물관 주차이용료는 무료이며 평화의 길을 체험한 탐방객은 박물관 입장료를 30% 할인받을 수 있다.

자세한 사항은 제주평화박물관(www.peacemuseum.co.kr) 또는 오름오르미들(www.orumi.net)홈페이지에서 참고하면 된다.


▲ 새신오름에서 바라본 가마오름과 한라산.

평화의길 관계자는 "제주도에는 수많은 올레길과 숲길이 있지만 여러가지 불편사항이 있다"며 "불편사항을 줄이기 위해 제주 오름에 관해서는 '베테랑'인 오름오미들의 조언과 자문을 참고해 평화의 길을 개설했다"고 평화의길 조성 배경을 설명했다.

또한 이 관계자는 "박물관 주차장에서 출발과 도착을 같이 함으로써 다른 지역에서도 차량을 이용해 쉽게 찾아 올 수 있다"라며 "하지만 왕복코스는 아니므로 걷는 내내 새로운 명소를 볼 수 있다"고 소개했다. <제주투데이>

http://www.ijejutoday.com/news/articleView.html?idxno=150118