京都梅小路に鉄道博物館

ほう。「国内最大」ということは、さいたまの鉄道博物館を上回るということですか。まあ、蒸気機関車館と合わせて、ということのようですね。

事実上は大阪弁天町の交通科学博物館の移設ということになるみたいですけど、蒸気機関車館と一体運用で500系新幹線も展示となれば、食指が動かないわけがありません。

楽しみにしておきましょう。

梅小路鉄博 16年春開業 500系新幹線など50両展示


2016年春完成予定の鉄道博物館の館内イメージ図。500系新幹線(左)などを展示する

 JR西日本は19日、京都市下京区梅小路公園内に計画している鉄道博物館を2016年春に開業する、と発表した。子どもに人気の500系新幹線など新たに30両程度を展示する。梅小路蒸気機関車館と一体運営し、展示車両数は計50両程度と国内最大となる。

 蒸気機関車館西隣の市有地に3階建て延べ約1万8800平方メートルの建物を建設する。国内で初めて時速300キロの営業運転をした500系新幹線をはじめ、座席が寝台になる特急や鼻が突き出たような形のボンネット型特急などJR西の代表的な車両を展示する。交通科学博物館大阪市)の車両の大部分も移設する。

 体験展示も特徴で、線路を館内に引き込み、営業車両を停車させる。車両を真下から見学できたり、シミュレーターによる運転体験ができる。

 蒸気機関車館の来場者は昨年度約22万人で、本年度は京都水族館開業効果で30万人超の見込み。鉄道博物館の開業後は、蒸気機関車館と合わせて年間約80万人を目指す。総事業費は約70億円で、来年度中の着工を目指す。正式名称は今後決める。

 この日、大阪市内で会見した真鍋精志社長は「鉄道車両そのものや、技術の発達の歴史を学んでもらえる博物館を目指す。全国や海外から来てもらい、関西の活性化に寄与したい」と話した。

【 2012年12月19日 22時10分 】

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20121219000141

昔から慣れ親しんだ交通科学館のレトロ感にもちろん愛着はあるのですが、場所的にも手狭ですし、現状を維持する以上のことは難しいでしょう。

秋葉原からさいたまに移転した東の鉄道博物館のように、新しい博物館の姿を見せてもらえればと思います。

梅小路 魅力さらにアップ〜鉄道博物館開業へ


鉄道博物館の完成イメージ


0系新幹線など、往年の名車が並ぶ予定だ(いずれもJR西日本提供)

 下京区西部エリアのにぎわいづくりに向け、大きな前進だ――。JR西日本が19日、同区の同社梅小路蒸気機関車館に隣接して、梅小路公園に「鉄道博物館(仮称)」を2016年春頃に開業することを明らかにした。博物館の誘致を地域活性化の柱に据えてきた京都市では、喜びと期待の声が上がった。(南暁子、倉岡明菜)

◇水族館、すし市場に続く

 博物館は3階建てで床面積が1万8000平方メートル。蒸気機関車館にあるSL19両に新幹線や電気機関車などを加え、総数約50両を展示する。蒸気機関車館とあわせると、日本最大級の鉄道専門の博物館になる。

 この日、京都市内で記者会見した、JR西日本の蔵原潮・京都支社長は「幅広い年代に親しまれ、京都を訪れた人たちの行き先として、新たな選択肢の一つになればうれしい。日本の経済とともに発展した鉄道の歴史を伝えて鉄道ファンを増やし、京都市京都水族館と協力し合い、梅小路をより魅力的な場所にできれば」と意気込みを述べた。

 梅小路公園を擁する下京区西部エリアはJR京都駅の徒歩圏内で、商店街や大学、有名寺院など人が集める施設が多く集まる。京都市は、民公協働での地域づくりの中核と位置づけ、再整備に力を注いできた。

 その中心が、今年3月に同公園でオープンした京都水族館だ。目標だった1年間の来場者数200万人は、早くも11月5日に到達、勢いは今も続く。8月には府寿司(すし)生活衛生同業組合が運営する「すし市場」がオープンしたほか、京の食文化の魅力を伝える「京の食文化ミュージアム・あじわい館」の本格開業を来年4月に控えている。

 再整備計画の俎上(そじょう)に上った主要施設の中で具体化していなかったのが、鉄道博物館の誘致だった。JR側から2009年2月に開館構想を伝えられた市側は水族館と並ぶ「柱」と位置づけ、門川大作京都市長も今年2月の市長選で誘致を公約に掲げたが、具体的な計画はなかなか示されなかった。

 門川市長は、この日、読売新聞の取材に答え「待ちわびた知らせだ。JR西日本の英断に感謝する。既設の施設などとしっかり連携し、活力ある京都づくりにつなげたい」と意気込んだ。

 市政策企画室の担当者は、「各施設が相乗効果を発揮できるよう知恵を絞りたい」とする一方、同エリアに古くからの住民が多いことを意識して「住民目線を忘れないことも計画の重要な柱になる」と話した。

(2012年12月20日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20121219-OYT8T01716.htm