何のための恋愛禁止か

高校時代は*1どこに出しても恥ずかしくないくらい完璧なモテないちゃんだった私に、高校生の恋愛を云々する資格などありませんが、これを「何だかなあ」と思うくらいの感性は持ち合わせています。

김장훈 - 혼잣말 - 네이트판

ここに何となく漂っているいやーな空気は、それが他者への配慮とかいった倫理や規範の問題ではなく、ただ「勉強の邪魔になる」という一点ですべて理解できてしまうところから、生まれてきているのでしょう。その「勉強」もまた、「自分がいい大学に合格するため」「自校の生徒がいい大学に少しでも多く合格するため」のもので、そこには社会性のカケラも感じられません。

「共学校が有利ではない」という結論が含むところ

こういう現場ではたぶん、「社会勉強」とか「社会的な使命感」とか、そういった発想は薄い、というよりもむしろ積極的に排除されている、ような気がします。そんな純粋培養方式で管理された成績をもって大学に入っても、いずれ求められる社会常識やらコミュニケーションやらの面で苦労するのは本人たちです*2。まあ、「そんなことは知ったこっちゃない」ということなんでしょうけど。


記事入力 : 2013/04/09 11:03
恋愛禁じる共学校、手をつないだだけで懲戒処分も
男女での登下校やプレゼントのやりとりを禁止
成績管理が目的か、時代錯誤との指摘も


校内暴力・いじめ・異性交際申告箱

 慶尚道の名門高とされるA外国語高校の廊下に、先月「校内暴力・いじめ・異性交際申告箱」(写真)が設置された。

 大半の高校が校内暴力といじめの申告箱を設けているが、この高校は「異性との交際」までも申告の対象にしている。ここ1カ月で、同校の男女生徒4人について「校内で過度なスキンシップをした」「異性と付き合っている」といった情報が寄せられた。この生徒たちは学校運営委員会から校内奉仕活動を命じられ、学級委員長だった生徒は委員長を辞めることになった。同期間、校内暴力やいじめに関する申告は1件もなかった。

 一部の学校で、異性との交際が発覚した生徒に校内奉仕活動や特別教育といった軽い懲戒にとどまらず、転校・退学などの重い処分を下していることをめぐり、やり過ぎだとの指摘が出ている。

 A外国語高校は校則で「男女が同じ教室を使う場合は別々に座ること」「男女2人が校内や校外で一緒に歩いてはならない」などと規定している。また「男女が意図的に一緒に登下校する行為」「男女が誕生日やそのほかの記念日に花やケーキ、プレゼントなどを贈り合う行為」も指導の対象となる。学校側によると、毎年1−2人がこうした校則違反で転校することになるという。

 A外国語高校だけではない。首都圏のB外国語高校も異性との交際を禁じていることで有名だ。同校では異性同士の身体接触を禁じており、校内で男女が手をつないでいるだけでも懲戒処分の対象となる。2011年には生徒2人が異性との交際を理由に転校させられた。

 B外国語高校の卒業生は「学校が異性との交際に目を光らせているため、生徒の間では『男女が並んで座っているだけでも懲戒処分の対象になる』といううわさが飛び交うほどだった」と打ち明けた。

 学校側はこれについて「異性との過度なスキンシップで勉強の雰囲気を害する生徒を懲戒することが目的だ」と釈明している。転校についても「むしろ問題となった生徒本人や保護者が転校を望む場合が多い」と説明した。

 しかし、一部の高校が異性との交際を行き過ぎともいえるほど厳しく規制しているのは、成績の管理が目的だとの見方が大半だ。実際に、男女共学校に通う生徒の成績が男子校・女子校の生徒に比べて低いとの研究結果もある。韓国開発研究院(KDI)が先月、全国の高校生6908人の成績を6年にわたり追跡調査した結果では、共学校に通う生徒の大学修学能力試験(修能試験=日本の大学入試センター試験に相当)の点数が男子校・女子校の生徒に比べ4−7点低かった。

 これに対し、高校生の子どもを持つ保護者(49)は「異性との交際で学業がおろそかになることを保護者も心配はしているが、そんな問題で学校が生徒を転校・退学させるのは時代錯誤だと思う。異性と健全な友人関係を築けるように指導するのが教育的なやり方だ」と指摘した。

キム・ヒョイン記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/09/2013040900905.html

*1:すみません、見栄を張ってしまいました。ホントは、それ以前も、それ以後も、です。

*2:そしてもちろん、周囲は迷惑します。彼らがエリートやら社会指導層やらになった日には、「被害」はさらに拡大しますね。