【上海の風景】こんな名物は要らない:お茶会詐欺の傾向と対策

こんなに短い期間にもかかわらず、またもやその手の人たちに声をかけられ、「私も会いました」という話を聞きました。これはどうやら、連中のカモになりそうな外見の人なら相当の確率で出会えるようです。

【上海の風景】お茶に誘われたら…

この手口についての情報は体験談を含めてネット上にもたくさんありますが、私なりにメモしておくとしましょう。

1.出会える場所:主として外灘周辺から南京東路・人民広場にかけて、様々なグループがいる模様です。

2.外見的特徴:ほとんどが女性を含む2、3人のグループ。学生っぽいのから中年まで、年齢層は多様です。日本語を話すグループも、英語で話しかけてくるグループもいます。
3.狙われそうな人の特徴:おのぼりさんっぽく旅行者然としていて、頼みごとを断らなさそうで人のよさげな人を狙っているようです。日本人であれば、誰でも対象にされておかしくありません。
4.声をかけてくるきっかけ:「写真を撮ってください」がよく使われます。これを断らない人は、漏れなく「カモ」の候補です。
5.自己紹介の特徴:細かいツッコミを避けるためでしょう、しばしば(訊きもしないのに自分から)上海から遠い地名を出して、「上海人でないこと」をアピールしてきます。
6.会話の特徴:きわめてフレンドリーで丁寧な話し方をしてきます。が、相手の興味関心や旅行目的などをいろいろ質問してきて、それに合わせるような会話をしてきますので、よく観察すれば「自らは特に興味のないことに話を合わせている」というマニュアル感が共通しています。
7.決定的キーワード:しばらく親しげにどうでもいい会話を交わした後、満を持して「近くでお茶を飲みましょう」と誘ってきます。これを口にしたらまず間違いなし。
8.引っかからないためには:「お茶/tea」のワードが出てきた時点で、会話は強制終了しましょう。以後、一切取り合わずサヨナラすることです。相手もプロですから、「完全に脈なし」となったら追っては来ません。

まあ、これで万全とはいかないかもしれませんが、いずれにせよ、彼らについて行ったらその時点で負けです。この手の詐欺をなくすために旅行者がまずできるのは「引っ掛からないこと」なので、上海旅行の折にはどうぞお気を付けください。