名門・PL学園、復活への道のり

度重なった不祥事を経て、どうしても変わらなかった部分がようやく変わろうとしているように思います。

PL惜敗で涙…5年ぶりV逃す
2013年10月15日


決勝戦に先発したPL学園・渋谷=舞洲(撮影・中野裕美子)

 「高校野球秋季大阪大会・決勝、履正社4‐3PL学園」(14日、舞洲)

 PL学園は1点差で08年以来の優勝を逃し、涙する部員もいた。部長代行の正井校長は「準優勝はコーチによる指導のたまもの」と話した。試合後に行われた大阪府高野連の臨時理事会で、同校長の監督、部長兼任登録が承認された。近畿大会はユニホームを着て挑む。

http://www.daily.co.jp/hsbaseball/2013/10/15/0006421150.shtml

PL学園、“監督不在”でも近畿大会出場 「付き人制度」は禁止
2013.10.16


サインを出す田中俊選手(左から2人目)

 高校野球の秋季大阪大会で、名門PL学園が「監督不在」ながら準優勝し、5年ぶりとなる来春の選抜出場を目指して19日から始まる近畿大会に出場する。2月に上級生から下級生への部内暴力が発覚し、6カ月間の対外試合禁止処分を受けて4月に前監督が辞任、現在も次期監督が決まっていない。このため、部内の上下関係の風通しを改善し、野球経験のない正井一真校長(66)が責任教諭と監督を兼ねてベンチ入りするなど、部内改革が進んでいる。

 監督不在の練習は、同校で立浪和義氏(元中日)らと同期だった深瀬猛コーチ(44)を中心に行っている。試合中の投手交代や攻撃時のサインは、ベンチキャプテンの田中俊選手(2年)を中心に選手が話し合って決める。「野球の考え方が統一できているので、サインも出しやすい」と田中選手。大阪大会ではランナーをバントで送るケースが多かったが、決勝の履正社戦では3点差を追う九回に先頭打者が出塁すると、バスターで左前安打。「選手たちだけでバスターを決めたのは成長です」と深瀬コーチは話した。

 これまで、甲子園で春夏計7度優勝を果たした名門では、下級生が上級生の「付き人」的な役目をすることが慣習だった。だが、2月下旬に発覚した部内暴力は、寮内で複数の上級生が横たわった下級生1人の腹部に膝から落ち、下級生はけいれんを起こして救急車で搬送された。このため、上下関係の改善を急いだ。

 6月から下級生が上級生の練習着を洗濯することを禁止し、寮関係者とPL教団のボランティアが洗濯する。「1年生の洗濯終了が午前1時になるときもあると聞いたので」と正井校長。中川圭太主将(2年)も「そういうこと(付き人制度)はもうやめます」と力を込めた。

 また、野球経験はないものの、正井校長はベンチで精神的な支えとなっている。「試合中はけなさない。ミスもほめよう」と勇気づける。一体となった選手たちを「全員が必死になっている」と正井校長。映画「サウンドオブミュージック」の劇中歌を紹介しながら「無からは何も生まれない。いまある幸福は過去に良いことをしていたから。良いことを積み重ねていこう」と話しているという。

http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20131016/bbl1310161530010-n1.htm

個人的に、名門の復活を心待ちにしています。