【ソウルの風景】秋夕のお墓詣り:忘憂里墓地・4.19民主墓地

もうだいぶ日が過ぎてしましましたが、2か所まとめて。

忘憂里墓地への道:プロローグにもならないプロローグ

まずは忘憂里墓地。ソウル市内にあって植民地時代からの歴史を持つこの墓地も、秋夕ともなれば山歩きの人以外にも多くの人が墓参りに訪れます。





こんなところにもデカいクルマでガンガン乗り入れてきますので、路上駐車のクルマとの離合にも苦労する山道は場所によっては大渋滞です。まあ、足の不自由なお年寄りがここに来るには、その方がいいのはわかりますけどねえ。


以前にも訪れた浅川巧や斎藤音作のお墓も、変わらずそこにありました。





全体としては、以前から進められている移葬は徐々に進み、参拝されるお墓が維持されているいっぽうで訪れる者のないお墓の風化もまた徐々に進んでいるように見えます。火葬をめぐる変化とは違い、一年二年単位ではあまり変わらないかもしれませんが、十年二十年単位で見れば、この墓地もやはり姿を変えていくことでしょう。





さて、忘憂里墓地から中央線の養源駅に戻り、回基駅から地下鉄1号線に乗り換えて倉洞駅で降りて、緑色の支線バス1119番でのんびり揺られてたどり着いたのが、これもなじみの国立4.19民主墓地。



こちらは、山歩きの場である忘憂里墓地と対比させるなら、都心の憩いの場としての役目を果たしていると言えます。秋夕ですから今回は墓参者が目につきますが、普段はむしろ公園として親しまれています。




今回目についた変化としては、墓域の後方の土木工事があります。どうやらこれは、4.19関係者の死者が今後増えていくことを見越した第3墓域の増設工事のようです。


2011年には同様の工事を行なっていた光州の5.18民主墓地も、今どうなっているのか。機会を見つけてまた見てきたいと思っています。

【光州の風景】いろいろと