せっかく機会があるのですから、それはもちろん、狙って乗りに行きましたよ。
ソウル駅の乗り場に並ぶ売店は、慶州パンやクルミ菓子くらいしか思い出せない昔を思えば、考えられないくらいに充実しています。車内販売縮小の代わりかも知れませんが、けっこういろいろ選択肢もあって、次回はここで何か買って地方に出ようかと思いました。
一列に並んだ売店群の中には、ほっともっともありました。
さて、ホームに降りて乗り込むとしましょう。
そうそう、この車両です。今年初め、釜山の伽倻駅で初めて見たあれです。
朝日を浴びてソウル駅のホームにたたずむその姿は、なかなかの存在感を持っています。
車内もまだ新車のにおいがしました。投入されてまだ4ヶ月ですからね。
シートも安定感があって比較的しっかりしています。比較の対象はもちろんあれです。ペラペラに薄いKTX(特に初代)のシートとはえらい違いです。車内空間の狭さといい、回転できないシートといい、窓と座席の配列がまったく合ってないことといい、フランスTGVのコンセプトをそのまま持ち込んだという初代KTXは、乗客としてはお世辞にも乗り心地のいい乗り物ではありません。
そのことは、このITX-セマウル号でなくとも、通勤列車のヌリロ号や、さらには古い車両のセマウル号やムグンファ号に乗って比べてみても、たぶんわかります。どっちかといえば、あのKTXのほうが韓国鉄道の中では例外なのですよ。
ともあれ、釜山行きに乗っていくITX-セマウルの旅は今回、鳥致院までです。
ところで、こんな自転車保管所、この前来た時にあったっけかなあ…?