ACLとJリーグ開幕前の「Number」のサッカー記事

何だか続けざまに、興味を惹く記事が出ています。

韓国サッカー界はJをどう見ている?ACLで勝てない日本サッカーの弱点。 - Number Web

 現地のサッカー専門メディア「スポータル・コリア」の担当記者に今回のJリーグからの出場チームのイメージを聞いたところ、こういった話が出てきた。

「ガンバ=手強い、レッズ=熱狂的サポーター、アントラーズ=伝統的強豪、レイソル=韓国キラー(2012年にホームで全北に5−1の大勝、'13年にアウェーで水原に6−2の大勝など/いずれもグループリーグ)」

 トータルとしてはそれほど強い印象はない、というところだろう。実際のところ、かつて韓国の大物スターがプレーした時代とは違って、Jリーグの個々の選手などの細かい情報は伝わりにくくなっている。

 ではピッチで戦う選手はどう思っているのか。2013年4月、浦和レッズが韓国の全北現代グループリーグで戦う前日に、相手チームのエースであるイ・ドング(2010年南アワールドカップ韓国代表)に聞いてみたことがある。Jリーグのチームとの対戦にはどんな意識で臨んでいるのかと。

 相手は平然とこう口にした。

「自信をもってやってますよ。Jリーグのチームには勝てると」

 もちろん警戒はしているが、強く意識されているわけでもない。

 これは偽らざるところだ。近年のACLでの成績が最大の根拠だろう。'07年、'08年に浦和レッズガンバ大阪が連覇したのも今は昔。その後Kリーグ勢が6年で5回決勝進出、うち3度優勝しているのに対し、日本勢は'09年名古屋グランパス、'13年の柏のベスト4が最高成績。昨年は決勝トーナメント1回戦で川崎フロンターレFCソウルに屈した。結局は5月17日のホームゲームでの敗戦が痛手となったのだが、相手チームのDFラインの中心選手がこんな話をしていた。

「我慢していれば相手が攻め疲れするだろうと予測していた。だから後半に勝負を仕掛けようと」

 少し力を見透かされているか、という印象すらあった。

そら―そうでしょうね。個人的な実感としても、2007年・2008年の浦和レッズガンバ大阪ACL制覇を受けて、2010年頃までは日本のクラブに対する韓国側のリスペクトを感じましたけど、ここ5年ほどでそれが急速に薄れた感があります。それに対して、韓国・Kリーグ勢は「後れを取った」という危機感をバネにして、ここのところずっと結果を出し続けています。

ここで、2008年にACLを制覇したガンバ大阪がアジアで復活すれば、そうした流れを少しは食い止めることができるのですが…。今のアジアでどこまでできるのか、正直やってみないとわかりません。

期待はしています。チーム作りがうまくいっていることがうかがえますから。勝負の行方は時の運もありますけど、シーズン開幕戦で浦項にボコられた、思いだしたくもないあの時の轍を踏むことは、ないでしょう。

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他方、もう一方の大阪の記事も出ていたのですが、こちらはいささか不安な内容。元ガンバ勢も新加入しているだけに、何とか頑張ってほしいのですけどねえ。

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