【KANOごっこ】嘉義公園内・忠烈祠(旧・嘉義神社)

嘉義市立棒球場の3塁スタンド側に回って振り返ると、そこにはどう見ても神社の参道にしか見えない階段があります。



実際、ここ忠烈祠は、元は国幣小社の嘉義神社があった場所です。「KANO」で近藤兵太郎が野球部の生徒に集合をかけたのは、嘉義農林からも近い、まさにこの場所だということになります*1

嘉義神社 - Wikipedia




嘉義神社の本殿こそ残っていませんが、史跡資料館として使われている斎館・社務所*2や参集所・手水舎、さらには祭器庫などはしっかり残っています。




資料館の内部については、こちらをどうぞ。訪れた日は休館日の月曜日だったので、見学することはできませんでした。

嘉義市史跡資料館 - 文化部 地方文化館

嘉義公園(嘉義市) - 台北ナビ

もう少し先に行くと、嘉義神社創建当初の遺址なんてのも残っています。



本殿があった場所には、このような射日塔なるものが建っています。両側に控える狛猫(豹?)がちゃんと阿形・吽形であるのは、密かな萌えポイントです。



この塔もまた開放日と時間が決まっているので、上るつもりであればあらかじめご確認ください。


しかしまあ、台湾の神社趾ってのは、ここまで当時のものや雰囲気が残っているもんなんですねえ。本殿も1994年に火災で焼失するまで残っていたと言いますし。

台湾の神社 - Wikipedia

神社のケンキュウ(台湾) - 台湾のケンキュウ

【59】台湾の神社と忠烈祠(上)−総統が祭典の主祭者に− - にっぽん文明研究所

【60】台湾の神社と忠烈祠(下)−大半が能久親王を奉斎− - にっぽん文明研究所

この件に関する研究書として挙げられるのは、依然としてこれくらいでしょうか。いちど読み返しておかないといけません。

日本統治下の海外神社―朝鮮神宮・台湾神社と祭神 (久伊豆神社小教院叢書)

日本統治下の海外神社―朝鮮神宮・台湾神社と祭神 (久伊豆神社小教院叢書)

*1:ちなみにこのシーンのロケ地はここではなく、桃園県忠烈祠(旧・桃園神社)だそうです。

*2:再建・修復されたものであるそうです。