【KANOごっこ】完結編・映画とは異なるエンディング

北門駅からは、阿里山森林鉄路沿いの林森西路ではなく、中山路に戻って、嘉義駅まで歩きます。

2015年の嘉義では、日本野球のエース・PL学園出身の前田健太の雄姿を見ることができます。

そして戻ってきた嘉義駅。実は貨物列車好きな私、貨物車を牽引するディーゼルカー、そして何よりも憧れた車掌車を間近に見て、テンションが上がらないわけがありません。



ちなみにこの文章、私が書いたのかと一瞬勘違いしそうになりました。

鉄道、昭和の旅 (5) 車掌車にいつか乗ってみたかった - マイナビニュース

で、こうした貨物列車は、かつては当然のことながら蒸気機関車に牽引されていたわけです。とすれば、これはもしかしてその当時の給水塔でしょうか。


ともあれ、車掌車に乗せてもらうわけにもいきませんので、やむなく自強号の指定席を、朝の時点ですでに買ってあります。



基隆港が米軍にやられた以上、錠者大尉を乗せた列車は二度と戻ることができなかったであろう鉄路を、私は北に向かいます。

行きに乗った高鉄と、帰りに乗った台鉄とでは、いくつかある交差ポイントを除けば、ほとんど別の場所を通っていますので、所要時間だけでなく、車窓の風景も駅の雰囲気も全く違います。往復で高鉄と台鉄の両方に乗ったのは、正解でした。


あれから70年余り、平穏に日の暮れた台北に帰り着いて、長かったKANOごっこもようやく完結です。