【仁川の風景】仁川家族公園の公園化は止まらない・その2:第4納骨堂「平穏堂」

こちらの続きです。

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仁川家族公園の入り口にある管理事務所・弘報館の向こうに見えていたのが、追慕の家・錦馬塚・満月堂に続いて新設された第4納骨堂「平穏堂」です。

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この平穏堂に向かうアプローチの左手には、古い共同墓地が残っている斜面があるのですが、その手前に、少し目立つ形で慰霊碑が建てられています。

これは、1993年5月に仁川市北区富平洞で起きた、公設墓地が陥没して墓地154基が埋没するという地盤沈下事故を受けてのものです。言及されている記事などを見ていると、いわゆる地盤陥没事故のケースとしては韓国でもかなり有名なものみたいですね。


폐광지역 지반침하특성 및 대책 - 한국에너지
'지뢰밭 위 도시' 구멍 뚫린 정부 싱크홀 대책 - 뉴스zum

부평공동묘지 백기 유실/87년말 폐광된 갱도침하로
[중앙일보] 입력 1993.05.03 00:00 | 종합 22면
◎경찰,영풍광업 조사

【인천=김정배기자】 2일 오전 10시30분쯤 인천시 북구 부평2동 산182 부평공동묘지 6개묘역중 「가­1」 묘역일부가 지반침하로 무너져 분묘 1백여기가 완전히 유실되고 인근도로 30여m가 붕괴됐다.

이 사고로 지난 90년 2월27일 숨져 가­1지구 45호에 안장된 서모씨의 묘 등 연고가 있는 분묘 46기와 무연고 분묘 54기 등 1백기가 완전히 붕괴돼 흔적조차 찾기 어렵게 됐다.

묘역이 조성된 지역은 (주)영풍광업(대표 신선·서울 강남구 논현동 142)이 67년 8월부터 87년말까지 지하 50∼3백70m까지 지하갱도를 뚫고 채광작업을 했던 곳이다.

인천시와 경찰은 지하갱도의 지반약화로 침하사고가 발생한 것으로 보고 상공자원부·영풍광업측과 함께 정확한 사고원인을 조사중이다.

http://news.joins.com/article/2808517

さて、平穏堂です。今年5月に開場したばかりのできたてです。

この新納骨堂の特徴は、直線基調でデザインされたそのフォルムにあります。これは、中学校の校舎みたいな初代の「追慕の家」はともかく、曲線を強調した円形デザインの「錦馬塚」や「満月堂」とは明らかに違います。これだと、建設費も従来のものからかなり圧縮できたんではないでしょうか*1


中心部を大きな吹き抜けにし、ガラス天井で採光した広い空間は開放感にあふれています。そして、その周囲を取り囲むように、3層にわたって納骨壇が配置される構造となっています。

納骨壇のエリアに入ると、外壁に配置されていた四角形が、単なるデザインでなく、これもまた採光窓であったことがわかります。照明と合わせると、とても明るい空間となります。



現在は、2階の納骨壇が徐々に埋まっていっているところで、納骨壇未設置のエリアもまだかなり残っています。




予定では、2020年くらいまでここで市民の需要に応えることになっています。今の感じだと、たぶん第5納骨堂以降の建設も市の管理公団はすでに念頭にあるでしょう。それまでには、従来の4つの納骨堂でも利用期限満了にともなう「空室」がかなり出ているはずですし、こんな風にすでに始まっている「納骨堂のリサイクル利用」もさらに拡大するでしょうね。

*1:私としては、ガンバ大阪の新スタジアムを真っ先に思い出しました。日韓ともに、こういうのが今後の公共建築のトレンドになっていくのかもしれませんね…。