アジア製タイヤの話:ネクセンヒーローズのスポンサー企業に関連して

先日、ネクセンタイヤがヒーローズのスポンサー契約を延長したという話がありましたけど、実際問題としてネクセンのタイヤは、クムホやハンコックといったその他の韓国メーカー製のものとともに、日本にもけっこう入っているんですよね。

一般のショップや楽天はおろか、アマゾンでも買えるくらいです。

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もちろん、メーカーや製品ごとにいろいろ品質の差や個性の違いはあるわけですが、街乗りタイヤの一般論として、今どき日本メーカー製がこうした韓国や台湾の製品に対して比べ物にならないような高い品質を持っているわけがありません。販売価格の差はむしろ、ブランドの差に影響されている部分が大きいでしょう。

もちろん、それでも日本メーカーにこだわるのは、選択の自由の範疇です。

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閑話休題。ともあれ、日本市場ではハンコック・クムホに比べて後発の韓国タイヤメーカーであるネクセンにとって、プロ野球の球団・ネクセンヒーローズの存在は、国内外でのけっこうな広告宣伝効果と会社への信頼感の獲得に繋がってくるんではないかな、と思った次第です。


激安アジアンタイヤ 性能に問題ないが安い中国製には要注意
2015.11.10 16:00

 モテ車を解説する「週刊ポスト」連載の「死ぬまで カーマニア宣言!」。今回は、いつもと少し趣向を変えて、よく売れているというアジア製タイヤについて。これまでにクルマを40台買ってきたフリーライター・清水草一氏(53)が、アジアンタイヤについて解説する。

 * * *

 ご同輩諸君。先日、一通のお便りをいただいた。曰く、「最近は激安のアジア製タイヤが売れていると聞きますが、性能的にはどうなのでしょう」という要旨であった。

 アジアンタイヤは、一般に韓国製や台湾製のものを指すが、私も5年ほど前、激安アジアンタイヤを試してみたことがある。韓国の『ネクセン』というメーカーのものだったが、性能的にはまったく問題なく、ごく普通に走ってくれた。値段も当時は激安と言えるレベルにあった。

 世の中グローバル時代である。アジア製だからと言って、品質がそんなに極悪なわけがない。ごく普通に走る限り、なんら問題ないと考えていいだろう。

 ただ、アジア製の中でも飛び抜けて安い中国製だけは考え物だ。中国製タイヤは韓国製や台湾製のさらに半額程度で買えるが、性能レベルもガックリ落ち、業界では「中華製」として別扱いされている。タイヤは命を預かるだけに、人命軽視の国・中国製を取り付けるのだけはいかがなものかと考える次第である。

 韓国製や台湾製は性能的に問題ないとして、価格はどうか。

 たとえばトヨタ・アクアのタイヤだと、アジア製は平均して1本4000円程度。さすがに安い。

【主なアジアンタイヤのブランド一覧】
※平均価格はトヨタ・アクアの標準装着サイズを元に算出(編集部調べ)。
●クムホ(韓国)/韓国では1、2を争うタイヤメーカー。近年は欧米のクルマにも純正採用されている:6200円
●ハンコック(韓国)/韓国ではシェア1位を誇る。日本車への純正採用例も徐々にだが増えている:5400円
●ネクセン(韓国)/韓国でシェア3位につける老舗。燃費重視のエコタイヤの開発にも積極的だ:4700円
●ナンカン(台湾)/台湾で最も古い歴史を誇るタイヤメーカー。大径サイズのタイヤが充実している:4500円
●ケンダ(台湾)/バイクや自転車用のタイヤでも有名な総合タイヤメーカー。お買い得感高し!:3600円

週刊ポスト2015年11月20日号

http://www.news-postseven.com/archives/20151110_362817.html