ACLはどの国のリーグの存在意義も問われる場

うん、言ってることはよくわかります。

ACLで問われるKリーグの存在意義(慎武宏) - 個人 - Yahoo!ニュース

…近年は各クラブが運営面で厳しい状況にある。Kリーグのほとんどがヒュンダイサムスン、SK、ポスコ、GSといった一流財閥傘下の“企業クラブ”なのだが、韓国経済の悪化でそれら一流財閥が業績不振にあり、その母体企業の経営難がそのままKリーグの各クラブの運営状態にも悪影響を及ぼしている。あの名門・水原三星すらも予算削減でかなり苦しい立場に立たされている状態だ。

ただ、Kリーグ勢のACL制覇が続いたつい数年前には、存在意義が問われていたのはJリーグのほうだったと記憶しています。そのさらに前には、浦和レッズガンバ大阪ACL制覇を前に、Kリーグの存在意義が問われていました。

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つまり、負ければ存在意義が問われ、勝てば問われない。それだけのことなんだと思います。もっと先のことを見据えれば、そんなことに一喜一憂してはいられません。今の成果をクラブの財産に、今の問題を解決すべき課題に、していく必要があります。

この辺のことは、記事中にリンクのある「参考記事」で取り上げられていますが、ここでも過去に言及したことがあります。

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とすれば、全北現代が補強に積極的なのは、確かに「ACL制覇を強く意識しているため」ではあるでしょうけど、その背景として「現代自動車の経営状況が他のクラブのスポンサーよりも多少は〈マシ〉である」という事情があるでしょう。特に、水原三星の元スポンサーである三星電子との対比において、その点を考える必要があります。

奇しくもKリーグ勢から今季ACLに出場するのは企業クラブばかり。だが、その財政事情のせいか、あっと驚くような戦力補強を実施したクラブは少ない。強いてあげるとすれば、Kリーグ2連覇中の全北現代ぐらいだろう。

全北現代が補強に積極的なのは、ACL制覇を強く意識しているためだ。全北現代の母体企業はヒュンダイ自動車ヒュンダイ自動車は全世界150カ国に自動車を輸出しているヒュンダイ- キア自動車グループ宣伝のため、ACLを重視しているとされており、 全北現代ACLを制した2006年時の経済波及効果は約600億ウォンにのぼるという調査結果もあったほど。現在、Kリーグでは多くのクラブがその存在意義が問われているが、少なくとも全北現代は親会社からも地方自治体からも愛されているようだ。

しかしまあ、こうして見るとやっぱり、様々な環境や条件がガンバ大阪のそれと似ていますね。これからも勝ったり負けたり、切磋琢磨して、アジアの頂点とその先を常に目指すクラブ同士でありたいものです。

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