こちらの続きです。
朝鮮戦争の初期に北朝鮮軍の南進を食い止めた「永川大捷」を記念する「永川戦闘メモリアルパーク造成事業」は、「追悼圏域」と「体験圏域」に分けられていて、前者は前回に見た永川護国院に隣接した空き地に、後者は永川市庁からも近い永川市民運動場に隣接した一帯に、それぞれ造成されることになっています。
というわけで、前回、永川市庁近くでバスを降りたのでした。
市庁の周辺(門外洞)には集娼村があったと小耳にはさんだことがありますが、ざっと見たところではそれらしきものを目にすることはありませんでした。
それは今日の目的ではありませんので、目的地に向かって歩きます。方角は西です。
ここは、再開発をめぐって揉めてるみたいですね。
多少のアップダウンを経て、途中から細い道になりますが、めげずに西に向かいます。
まず見えてくるのは、永川郷校です。この時はあいにくお休みで、中に入ることはできませんでした。
ここを過ぎると、北側の上り坂に「忠魂塔2ギル」という街路名表示が見えてきます。
実際、この上には、忠魂塔があります。
かなり新しいですね。昔からあったというものではありません。説明によると、1963年に市民によって忠魂塔が建てられていたのですが、建立50年を機に新しく建てなおされたとのことです。
これは単なる慰霊塔ではなく、その後ろに戦死者の銘碑を収める部屋「護国英霊奉安堂」があります。普段は施錠されて、中に入ることはできません。
ここは小高い丘の上にあるので、周囲がわりとよく見渡せます。西に見下ろせるのが永川市民運動場で、永川戦闘メモリアルパークの体験ゾーンは、忠魂塔や運動場の北側の山中に造成中です。
地図にするとこんな感じです。中央の永川市街に対して、運動場が左上に見えます。
この地図があるのは忠魂碑の丘に付けられたスロープで、そこでは永川の近代史跡や歴史人物が紹介されています。
そして、スロープを降りたところの小広場(駐車場)の壁面には、朝鮮戦争における永川での戦闘についての説明を刻んだ石板が掲げられています。写真もふんだんに使われていてなかなかの力作です。
これらはすべて、忠魂塔の建て替えと一体的に整備されたみたいですね。
で、ここから運動場を経由してメモリアルパークのほうへ向かうことになるのですが、長くなるのでそれはまた改めて。