韓国内の慰安婦関連の動き:ソウルと釜山

ソウルの「記憶の場」については、前々から報道されていたものですね。2か月足らずできるのであれば、そう大層なものではないと思われます。その場所に象徴的な意味を込めることに、どちらかと言えば計画の主眼があるのでしょう。

慰安婦追悼公園・日帝強制動員歴史館・植民地歴史博物館 - 大塚愛と死の哲学

ソウルで慰安婦追悼公園の起工式 8月完成予定
2016/06/29 12:33 KST

【ソウル聯合ニュース】ソウル・南山近くの韓国統監官邸跡で29日、旧日本軍の慰安婦被害者を追悼する公園「慰安婦記憶の場」の起工式が開かれた。8月15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の完成を目指す。

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公園の建設計画を説明する関係者、中央は朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長=29日、ソウル(聯合ニュース

 昨年11月に市民団体や学界、文化界の関係者を中心に公園建設の推進委員会が結成され、今月28日までに約3億4000万ウォン(約3000万円)の募金が集まった。公園には母性で世界を抱くという意味をこめた造形物や、慰安婦被害者の故キム・スンドクさんが描いた絵を使用した壁画を設置する。統監官邸は1910年に韓日併合条約(日本側名称:韓国併合に関する条約)が締結された場所。

 推進委員会は起工式で、「戦争犯罪の被害者でありながら平和と人権の運動家として活躍した慰安婦被害者のハルモニ(おばあさん)たちを記憶に刻み悼む場所になる」と説明した。

 慰安婦被害者の金福童(キム・ボクドン)さんは「生前の恨みを消しこの世を旅立てるよう力を合わせてくださればありがたい」としながら、「日本政府が謝罪し被害者の名誉を回復するまでは過去の罪を許すことはできない」と述べた。

 朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は「多くの国民が訪れ、歴史の悲しみを二度と繰り返さないという決意を固める場になってほしい」と話した。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20160629002400882

www.yonhapnews.co.kr

いずれにせよ、できたら見に行くことにしましょう。南山ですから、見るべきところは他にもありますし、ついでにトンカツでも食べに行くかな。

www.seoulnavi.com


他方、釜山のほうは、慰安婦問題をめぐる日韓合意に対する政治的な思惑がもう少し露骨に、前面に出てきているように思います。そんなこれ見よがしな場所だと、お金が集まればできるというものではないでしょうし、実現するのかどうかは今のところ不明です。

釜山などでこじらせてる慰安婦少女像 - 大塚愛と死の哲学

釜山・日本領事館前に少女像を 推進サポーターズ発足
2016/06/29 16:50 KST

【釜山聯合ニュース】韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦被害者を象徴する「少女像」の設置を推進する市民サポーターズが発足した。少女像設置を目指す「未来世代が建てる平和の少女像推進委員会」が29日、釜山市内でサポーターズの発足式を開催し、政党や市民団体などから約120人が参加した。

 同委員会は年内の少女像設置を目標に、募金運動や1人デモなどの活動を行う予定だ。

 また、元慰安婦被害者支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)がソウルの日本大使館前で毎週開催する「水曜集会」にならい、昨年から釜山の総領事館前で慰安婦被害者とともに慰安婦問題の解決を訴える水曜集会を開催しており、少女像設置推進運動も合わせて行っている。

 サポーターズには釜山参与連帯、釜山女性団体連合、民衆連帯、共に民主党女性委員会、釜山環境運動連合、釜山YMCA、釜山民主労働組合総連盟など約50団体が加わった。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20160629004000882

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釜山では、以前に見に行った(そしてしばしば無視される)ハノル高等学校の少女像の他に、オリニ大公園にも今年、慰安婦少女像ができたところです。

www.pusannavi.com

釜山にも「日本軍慰安婦少女像」建立
2016年03月02日10時17分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

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挺身隊問題対策釜山(プサン)協議会(代表キム・ムンスク)は1日午後2時、釜山草邑洞(チョウップドン)の子供(オリニ)大公園で「平和の少女像」除幕式を行った。式典には市民団体関係者およそ100人が参加した。式典は経過報告や少女像の除幕、追慕文の朗読などの順で行われた。

釜山少女像は市民からの寄付金4250万ウォン(約393万円)で立てられた。他の地域とは違い、長い髪を編んだままカササギの足を持って立っている姿だ。慰安婦に連れて行かれた当時の少女の姿と似せている。

少女は高さ160センチの青銅で製作された。少女の後方にある大理石の碑石には杖を手にしたおばあさんの姿が影のように陰刻として刻まれている。碑石の一方には「うちのおばあちゃんだ!」という文言が彫られている。

少女像と碑石は縦横各4メートルの大理石の上に設置された。碑石には「日帝強占期間中、強制動員された日本軍“慰安婦’被害おばあさんを慰め、決して繰り返されてはいけない歴史的教育の場になることを願う気持ちで平和の少女像を建立します」という追慕文がハングルと英語で刻まれている。その下には「平和の少女像は戦争のない世の中と正しい歴史の正立を希望する釜山市民の募金で製作された」と建立の背景が明らかにされている。

少女像が立てられた場所は日本人飲酒者の命を救って亡くなった義人・故李秀賢氏の碑石と数十メートル離れている。これで少女像は46体(国内40体、国外6体)に増えた。

http://japanese.joins.com/article/703/212703.html

news20.busan.com
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ま、どういう運動をどのように行なうかは当事者の自由です。私は私で、自分の興味関心に基づいて、こうした動きを観察していきます。