中国で「殯葬」を学び、それを職業とする人たちの実情

レコードチャイナのこの記事。非常に興味深いのですが、中国語を翻訳した記事はどうしても原文の固有名詞が日本語に合わせて変換されてしまうので、原文を読みたくなります。

「葬儀学部」出身なら就職先は困らない!「給料はいいけど、悩みと言えば…」―中国
人民網日本語版 配信日時:2016年7月22日(金) 2時50分

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近年、中国の多くの大学では専攻学科によって就職率が大きく異なるという現象が起きている。興味深いのは、一部の人気の専攻学科の就職率が低いのに対して、一部の不人気専攻学科は、就職率が非常に高くなり、企業から引っ張りだこになっているというケースが現れている点だ。中国新聞網が報じた。

現在、中国でも高齢化の加速を背景に、近年、葬儀業界が盛り上がりを見せ、葬儀関係を専門に学ぶ学生の人気も高まっている。しかし多くの人にとって葬儀関係の学部はミステリアスで恐いとさえ感じ、興味を持つ人は決して多くない。それでも高い就職率や高収入が同学部の最大の特徴ともなっており、それにひかれる学生もいる。

1995年、長沙民政職業技術学院は「現代葬儀」学部を設置。20年以上の間に、約5000人の卒業生を葬儀業界に送りこんできた。殯儀学院党総支副書記の蘇立輝さんは取材に対して「今年、当校の卒業生は約200人。たくさんの企業が人材を求めて当校に来て、学生たちにさまざまなポストを用意した。最終的に卒業生一人につき約3-4社の内定をもらった。需要に供給がまったく追い付かない状態」と説明した。

3年前、95年代生まれで中国東北地方出身の白書杭さんは、悩んだ末、就職率の高い葬儀学部を選んだ。昨年、全国民政職業技能コンテストで、白さんはその巧みな技術で、「納棺師二等奨」を受賞した。今年、成績優秀な白さんは長沙民政職業技術学院を卒業し、江西省九江市にある葬儀館に就職した。

「食事も寮も付いていて、月給は約4000元(約6万3千円)で、地元の平均月給より高い。それに、自分の時間も十分にある」と待遇を説明する白さん。その仕事に満足しているという。

今年6月、第三者教育データコンサルティング調査機関・麦可思(MyCOS)が作成した「就職青書:2016年中国大学生就職報告」によると、15年度の中国の大学新卒の卒業半年後の平均月收は3726元(約5万8800円)。白さんは「同じ学部のほとんどの同級生の月給はこの平均値の足を引っ張ってないと思う」と冗談交じりに語った。

白さんによると、同じ学部の同級生の中には、マレーシアや香港、澳門(マカオ)、さらに北京、上海、広州などで働いている人もいる。「実際には、この学部を卒業して大都市で働くと、月収1万元(約15万8000円)超えも簡単。ちょっとプレッシャーはあるけど。僕はしんどいのは嫌だから、大都市はやめた」と白さん。

しかし、企業の待遇はいいものの、世間の目が冷たいのが、白さんにとって常に悩みとなっているという。「なかなか自分の仕事のことを理解してもらえなくて、友達を作りにくいと本当に感じる。ある時、バスに乗っている時に、同乗していた人といろいろおしゃべりをした。でも、僕が専攻している学部を知ると、しゃべってくれなくなった。こんなことはよくある。社会には、この仕事についてもっと理解してほしい」と訴える。(提供/人民網日本語版・編集KN)

http://www.recordchina.co.jp/a145348.html

元記事を参照すれば、レコードチャイナの記事で「葬儀学部」とあったのは「殯葬専業(専攻)」、「納棺師二等奨」は「遺体整容師二等奨」、また「不人気専攻学科の就職率が高い」現象のことは「冷門専業就業不愁」=「冷熱不均」現象と表現されていることなどがわかります。

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また、この元記事は大学生の就職についての「冷熱不均」現象を広く取り上げていて、殯葬業はその典型的一例として出てきているということもわかりますね。社会的な需要と学生間での人気とは必ずしも一致しませんし、殯葬業のように一定の需要が確実にある業界が「不人気であればあるほど就職が容易であり、待遇も相対的によい」となるのもうなずけるところです。

殡葬专业毕业生:想月薪过万容易,让公众接受难
2016年07月19日 00:15 来源:中国新闻网

  中新网北京7月19日电(吕春荣)“热门专业不热,冷门专业不冷。”近年来,在许多高校中普遍存在着不同专业就业“冷热不均”的现象。值得注意的是,当热门专业不热的时候,一些“冷门专业”却异军突起,成了一些企业眼中的香饽饽。那么,那些所谓“冷门专业”的学生实际就业前景如何,“钱景”真的不用愁?

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资料图:2014年12月17日,一场特殊的追思仪式——故人沐浴,在上海龙华殡仪馆举行。入殓师为亡者(模特)仔细地擦洗身体,穿好丧服,一丝不苟地画上妆容,最后虔诚祈祷,让逝者美丽离去。摄影:张亨伟

  冷门专业就业不愁 部分毕业生需提前预订

  殡葬专业、动物科技类专业、马科学专业……这些在大众眼中是绝对冷门,且少有人问津的专业,但近年来,每到就业季这些冷门专业却很“热销”。

  如今,随着人口老龄化速度的加快,近年来,殡葬行业由冷转热,殡葬专业学生的就业也变得吃香起来。

  1995年,长沙民政职业技术学院成立现代殡葬专业,20多年来,该校已为殡葬行业企业输送了近5000名毕业生。“今年我们有200多名毕业生,吸引了众多企业来校招聘,给学生提供了众多职位。最终,平均每个毕业生都能拿到3到4个对口的职位,简直供不应求。”该校殡仪学院党总支副书记苏立辉向中新网记者表示。

  “企业对专业人才需求很饥渴”,日前,河南科技学院一副校长在介绍该校冷门的动物科技类专业就业情况时表示,动物科技类专业毕业生近几年供不应求,就业率始终保持在93%以上。今年招聘会上,包括北京伟嘉集团、正大集团等知名企业在内的90余家企业,纷纷向该专业抛出“绣球”。

  同样,供不应求的情况也存在于2011年成立的青岛农业大学马科学本科专业。当年,该校设立这一专业时,因为太“冷门”,曾引来舆论关注。青岛农业大学动物科技学院党委书记潘庆杰此前在接受中新网记者采访时称,马科学专业毕业的学生就业前景都很乐观,月工资可达到4000元左右。现在每年毕业的马科学专业学生,都是企业的争抢对象,往往都得提前“预订”。

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图为殡葬专业毕业生白书杭。受访者供图

  殡葬专业毕业生:想月薪过万容易,让公众接受难

  殡葬专业,无疑是众多冷门专业的一个典型代表。在多数人看来,这个专业很神秘甚至有些可怕,以致很少有人问津;但另一方面,高就业率,甚至高收入也是该专业的一大特点,引来了一部分求学者。

  3年前,95后东北小伙白书杭在一番抉择过后,最终冲着高就业率选择了殡葬专业。去年,在全国民政职业技能大赛中,他曾凭自己娴熟的技能获得“遗体整容师二等奖。今年,成绩优异的他从长沙民政职业技术学院毕业,如今去往江西九江工作,在当地殡仪馆做起了业务员的工作。

  “包吃包住后,月薪4千多,高于当地的平均薪资,并且有较充足的个人时间”,这是白书杭工作的待遇情况,对现在的工作,他说自己很满意。

  今年6月,由麦可思研究院撰写的《就业蓝皮书:2016年中国大学生就业报告》称,2015届中国大学毕业生半年后的平均月收入为3726元。白书杭开玩笑说,他们专业大多数同学的薪资都没有“拖后腿”。

  白书杭介绍,他们专业毕业的同学之中,有些去了马来西亚、港澳等地去工作,有些则到北上广奋斗。“其实我们专业,去大城市工作的话,月薪破万很容易,只不过压力大些。而我并不希望活得那么累,因此放弃了。”白书杭说。

  不过,待遇未遇冷,但境遇常遇冷,这让白书杭常常苦恼。他告诉记者,由于外界对他们工作的不理解,有时深感交友不易,“有次在车上跟别人热聊了一路,后来,他们一听说我的专业后,就不再跟我说话,这样的类似经历很常见。我希望,社会能够多些对我们工作的理解。”

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图为安永睿。受访者供图。

  北大现“一个人的毕业照” 当事人:社会少有对应工作

  在众多冷门专业中,北大古生物学可谓冷门中的冷门。不同于一些冷门专业有着数十人或上百人的学生规模,这个专业的学生屈指可数,有些年份更面临无人报考的窘境。

  据媒体报道,近8年来,北大只有6名学生选择该专业。而今年,北大古生物学唯一毕业生安永睿火了一把,继他的学姐薛逸凡之后,他晒出的“一个人的毕业照”再度刷爆了朋友圈。

  古生物学是地质学分支学科,也是生命科学和地球科学的交叉科学。2012年,安永睿以高分考取了北京大学元培学院,在大一、大二的时候,他就把自己喜欢的生物、地质等方面课程选了个遍,在大三的时候,他最终确定了古生物学这个专业方向。

  谈及为何选择如此冷门的专业,安永睿向中新网记者表示,主要还是因为喜欢。“但也考虑到了就业因素,这个专业很难在社会上找到有直接对应的工作,我将来主要还是希望到科研单位工作。”安永睿说。

  本科毕业后,安永睿将继续在北大读研,选择的专业仍与古生物学相关。记者也注意到,和安永睿的选择不同,他的学姐薛逸凡则选择了出国深造,但专业已不是古生物学。

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资料图。韦亮 摄

  “冷热”专业背后的思考

  就业率,是许多考生报考专业的一大参考要素,因此,热门专业容易成为香饽饽。但现实是,如今有些热门专业就业不热,冷门专业反成热门,冷门专业或许也是个不错选项。

  对此,有专家分析,有些热门专业因为就业前景好,大家争相报考,各大院校也纷纷开设,致就读人数激增,由于社会需求变化不大,学生毕业时反而成了冷门。而有些曾经的冷门,几年之后人才需求量可能开始猛增,转为热门。

  显然,冷门专业的就业率并不构成太大问题,但出路较窄却是不争的事实。安永睿说,专业“冷热”的说法在一定程度上反映出社会的需求,甚至是就业待遇问题,不过,在他看来,选专业还是不要单纯以专业冷热或就业冷热作为参考依据,兴趣才是重要因素。

  上述殡仪学院党总支副书记苏立辉则分析,当下,大多数人仍认为,企业在招人时很看重学生“出身”,是否为重点学校或者重点专业毕业,这也让专业冷热问题继续成为学生报考专业的重要依据。

  “其实更该看重的是该专业的竞争力、社会认可度以及就业市场情况,而不该单纯以专业冷热情况来衡量。”苏立辉说。(完)

【编辑:于晓】

http://www.chinanews.com/sh/2016/07-19/7943615.shtml

それにしても、中国も韓国も、葬儀葬礼に関する分野を大学の学科専攻としてきちんと位置付けているということ、改めて確認させられます。

韓国の「葬礼指導士」 - 大塚愛と死の哲学
専門大学の学生募集 - 大塚愛と死の哲学

日本でこの分野が大学教育の中に位置づけられていない、というのは、考えてみれば不思議なことなんですが、なんでなんでしょうね。

funeralservice.livedoor.biz