「最北の悲願校・稚内大谷」

いま、甲子園での最大の「地域の悲願」と言えばやはり「東北勢の全国制覇」だと思いますが、それ以外でも様々なところで様々な「悲願」があるわけで。

そこで「名寄支部稚内大谷」を取り上げた記事の記者さんには私、敬意を表したいと思います。

最北端の岬から南の離島まで 地域の歴史を背負う「悲願校」に注目!

f:id:bluetears_osaka:20160814130249j:plain
今年、初の甲子園切符を手にした八王子 Photo By スポニチ

 何度も都道府県大会では上位に進みながら、どうしても春夏通じて甲子園が手どかないのが「悲願校」。なかには、さらにもうひとつの“悲願”を背負っている高校も存在する。それは「地域の悲願」だ。

◎松戸、八王子、八重山諸島石垣島から悲願達成!

 多くの都道府県は立地や地勢、あるいは江戸時代の「藩」の歴史を背景に、いくつかの大きな地方・地域にわけられる。それらの地域はさらに複数の自治体にわかれる。こうした地方・地域・自治体単位の悲願があるのだ。

 昨夏、長年の悲願をついに成就させて甲子園に出場した千葉の専大松戸は、松戸市から初となる甲子園出場校だった。東京のベッドタウンでもある松戸市は人口約48万人。これだけの規模の都市で甲子園出場校がないというのは全国的にも珍しかった。

 今年は八王子が初の甲子園切符を手にした。高校としても長年上位に顔を出し続けており、八王子市という地域としても、約58万人の人口を抱えながら、これまで一度も甲子園出場校が出ていなかった。松戸市に続いて、ダブルで悲願成就した。

 ちなみに人口40万人以上の市で甲子園出場校を輩出したことがない市は横須賀市のみとなった。

 また、2006年、春夏連続で初出場を果たした八重山商工は、石垣島から初の甲子園と騒がれた。かつては同じ島の八重山が夏の沖縄大会決勝で敗れたこともあるなど、島の高校野球関係者やファンにとって、甲子園出場はまさに悲願。こういった例が「地域の悲願」である。

◎ロマンあふれる最北の悲願校・稚内大谷

 「地域の悲願校」の典型が北海道の稚内大谷だろう。北海道の高校球界は10の支部(地区)にわかれ、全道大会や南北・北海道大会は、まず支部予選を勝ち抜くことから始まる。この支部の中で、実はひとつだけ、まだ甲子園出場校を輩出していないのが、稚内大谷が所属する名寄支部なのである。

 そんな地域の期待を背負って1980年代から稚内大谷は3度、北北海道大会の決勝に進出するも、すべてサヨナラ負けで散るという悲劇を味わってきた。

 近年はやや低迷していたが、今春はセンバツ出場の札幌第一に敗れたものの、1点差ゲームを演じ、今夏も北北海道大会に進むなど、状態は復活ぎみ。かつては支部内公式戦100連勝も記録したことのある、まさに「北の雄」なのだ。

 学校のある稚内市宗谷岬から見える海の北は礼文島、そしてロシア。甲子園出場となれば最北の代表校となることは確実である。ロマンあふれるこの悲願校、甲子園の土を踏むことは果たしてできるか?

◎北の「大湊」、南の「宮古」の悲願達成はなるか!?

 八戸学院光星青森山田の2強が君臨。そこに弘前学院聖愛八戸工大一が絡む青森県で、覚えていてほしい悲願校が大湊。実は八戸学院光星青森山田がまだ甲子園出場を果たしていない頃から県上位に進出していた県立校で、2009年夏準優勝、2012年夏は4強、そして今夏も準優勝……と今も青森の実力校の一角である。

 学校があるのは下北半島にあるむつ市。そう、大湊は「下北半島から甲子園へ」という期待も集める存在なのだ。

 西日本で「地域の悲願」を集めるのは沖縄の宮古だろう。冒頭で八重山商工に触れたが、同じ沖縄の離島勢で石垣島と並んで規模が大きいのが宮古島だ。

 しかし、いまだ甲子園出場校は出ていない。野球以外も含め、石垣島に対するライバル意識は強いはず。宮古、あるいは宮古総合実業は、そんな島の期待を背負う存在といえよう。

 高校野球は人々の地域ナショナリズムや郷愁を刺激するのが人気の理由のひとつ。「地域の悲願」を背負う悲願校は、まさにそういった点が色濃く出た存在ともいえるのである。(『週刊野球太郎』編集部)

[ 2016年8月13日 10:40 ]

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/08/13/kiji/K20160813013158200.html

稚内大谷の甲子園出場が実現した暁には、めっちゃ応援するつもりですよ。

稚内では7年ぶり開催 道内の大谷高集結し野球交歓会
投稿日:2016 年 8 月 2 日 | カテゴリー:ニュース

f:id:bluetears_osaka:20160814104918j:plain

 真宗大谷派北海道教務所・真宗大谷派北海道学園連合会主催の第25回北海道大谷学園連合会野球交歓会は2、3の両日、大沼球場で開かれた。

 大谷学園関係校のレベルアップ、交流を図ることを目的に毎年札幌市で開催されているが、今年は稚内大谷高が創立50周年を迎えたことから平成21年以来7年ぶりに稚内で開いたもので、稚内、札幌、帯広、函館4高と北海道大谷室蘭の5チームが出場した。

 開会式で真宗大谷派北海道教務所所長兼北海道大谷学園連合会の池守章理事長が挨拶し、吉田稚内大谷学園理事長、山下稚大谷校長の激励に応え、稚大谷の上川原丈登主将が宣誓した。

 試合は総当り戦で行われ、午前9時半からの第1試合で稚内対室蘭、札幌対函館戦が行われ、稚大谷は6~2で勝利した。

 稚大谷は2日午後2時半から帯広、3日午前11時半から函館、午後2時から札幌と対戦する。

http://wakkanaipress.com/2016/08/02/17844