全日本大学女子選抜駅伝の立命館大学4連覇と、あの関東限定大学男子駅伝のこと

テレビで中継していた全日本大学女子選抜駅伝。優勝したのが立命館、2位が名城大、3位が松山大でした。

居並ぶ各地の強豪校が先頭で競り合う中で、日体大大東大といった関東勢もそこにチャレンジするという構図でした。全日本大学女子駅伝優勝の松山大としては、途中のブレーキが痛かったですね。

やっぱり駅伝は、目に留まるとついつい最後まで見てしまいます。

立命大が日本一奪還/全日本大学女子選抜駅伝詳細
[2016年12月30日14時27分]

<全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)>◇30日◇富士山本宮浅間神社前-富士総合公園陸上競技場(7区間43・8キロ)

 立命大が独走で4連覇を達成し、松山大に敗れ2位に終わった全日本大学女子駅伝の雪辱を果たして日本一を奪還した。

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1位でゴールする立命大7区の松本

 1、2区は松山大に先行されたが、3区大森菜月(4年)が区間賞の走りを見せ、中継所直前で松山大・藤原あかね(2年)をとらえてトップでトップでタスキリレー。4区の池内彩乃(4年)も区間賞を奪い、終盤にペースの落ちた松山大・古谷奏(2年)を引き離して15秒差をつけた。5区のエース区間ではライバルの松山大・中原海鈴(4年)が大失速しさらに差を広げ、名城大・赤坂よもぎ(3年)に追い上げられたが、6、7区も堅実な走りで逃げきった。

 全日本大学女子駅伝上位12校と、それ以外で7人の5000メートル記録が上位の6校、東西の地区学連選抜2チームに、オープン参加の静岡学連選抜を加えた21チームが参加。コースは今年から大幅に変更され、全長で0・4キロ伸びた43・8キロとなり、よりアップダウンの厳しいものとなっていた。

出場チーム

松山大、立命大、名城大、京産大大東大、大阪学院大、日体大東洋大、関大、福岡大、東農大、城西大(以上が全日本大学女子駅伝上位12校)、白鴎大、佛教大、大阪芸大関西外大、玉川大、東北福祉大(以上が5000メートル記録上位6校)、東日本選抜、西日本選抜、静岡選抜(以上がオープン参加)


◆ゴール 立命大・松本がトップ独走でゴールし、大会4連覇を達成。松山大に敗れ2位に終わった全日本大学女子駅伝の雪辱を果たした。松山大は2分13秒差の3位に終わり2冠はならなかった
(1)立命大 2時間25分43秒
(2)名城大
(3)松山大
(4)大阪学院大
(5)日体大
(6)京産大
(7)大東大
(8)東農大
(9)福岡大
(10)東洋大

http://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/1758200.html

で、立命館と言えば、今日の京都新聞にこんな記事が載っていました。

立命大、箱根駅伝駆けた 1964年記念大会に出場

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第40回箱根駅伝で、エンジのユニホームで2区を走る鈴木さん(左)=1964年1月

 1964年1月の第40回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)に、戦後の関西単独チームでは唯一、立命館大陸上部がオープン出場した。選手が走る貴重な映像も残っている。箱根駅伝の人気に押され、関西勢は苦戦が続くが、先輩らは「関東に挑める力をつけてほしい」とエールを送る。

 選手10人中5人が1年生の若いチームで臨んだ。成績は出場17チームの中で11位相当と健闘。監督だった芝田徳造総監督(90)=京都市山科区=は「1年生が多い中、よく走ってくれたと思う」と懐かしむ。エース区間の2区を走った鈴木巌さん(74)=相模原市、京都商業高出=は「応援バスからの声援が大きな励みになった」と振り返る。

 当時、箱根駅伝は監督車が選手に伴走でき、芝田監督が8ミリフィルムでレースを撮影した。鉢巻き姿で手書きのナンバーカードを付けて走る選手。沿道で声援を送る着物姿の女性たち。復路の後半は時折みぞれが降っていたことがカラー映像から確認できる。

 同駅伝は関東学生陸上競技連盟(関東学連)が主催するため、1964年の立命大と28、31、32年の関西大以外は関西から単独チームは参加していない。立命大が出場したきっかけは、62年4月の日本学連の指導者会議だった。「学連の会長に『立命も参加させてくださいよ』と持ちかけたら、一気に話が進んだ」と芝田監督は説明する。2年後の40回記念大会に当時、関西で強豪だった立命大と、福岡大が参加することに決まった。

 関西には1人で20キロを走る駅伝はなく、区間数も10と多かったため、力のある1年生を勧誘したという。練習は厳しさを増した。週に1度、京都御苑から往復20キロを走り、将軍塚への坂道や知恩院の階段を使って脚力を鍛えた。新幹線はまだ開通しておらず、2度のコース試走は夜行列車で往復した。主務として同行した岸野洋さん(75)=山科区=は「当時はテレビ放送がなく、試走も手探りだった」と思い返す。

 現在は、全日本大学駅伝や出雲全日本大学選抜駅伝で関東勢とぶつかる機会はあるものの、後塵(こうじん)を拝している。鈴木さんは「まずは関西で一番になって、関東に挑んでほしい」と後輩に期待を寄せた。

【 2016年12月29日 23時54分 】

http://www.kyoto-np.co.jp/sports/article/20161229000111

大学女子は、近畿の立命館も四国の松山大も東海の名城大も、あと福岡大や東北福祉大や…といった各大学が関東の大学と同じ条件で一堂に集って切磋琢磨できているんですよね。でも大学男子は、そうではない。制度的に最初から排除されている。

だから当然、全国各地でこうなります。これが問題ではないはずがありません。

2016/12/29 18:40 神戸新聞NEXT
箱根駅伝区間エントリー 西脇工から最多の8人

 来年1月2、3日に行われる東京箱根間往復大学駅伝に出場する21チームの区間エントリーが29日に決まり、3連覇と大学駅伝3冠を狙う青学大は3年連続で2区にエース一色恭志を起用し、3区は前回区間賞の秋山雄飛(須磨学園高出)を登録した。山上りの5区には貞永隆佑を配置し、主力の下田裕太と田村和希は当日に交代可能な補欠に回った。

 前回2位で、3大会ぶりの頂点を目指す東洋大は、1区に大黒柱の服部弾馬を据えた。前回3位の駒大は故障明けのエース中谷圭佑(西脇工高出)を、全日本大学駅伝2位の早大は前回9区区間賞の井戸浩貴(龍野高出)を、それぞれ補欠として登録した。

 東海大は2区関颯人、6区中島怜利(姫路市立大白書中-岡山・倉敷高出)ら、1年生5人を区間エントリー。関東学生連合の2区には、連続出場が「87」で途切れた中大から2年生の堀尾謙介(須磨学園高出)が抜てきされた。

 補欠との入れ替えは2日間で合計4人まで認められる。補欠を含むエントリー選手の出身高校別では、兵庫県の西脇工高が8人で4年連続でトップ。都道府県別では前回から6人減の19人で3位タイだった。(井川朋宏)

 兵庫ゆかりの選手の区間配置と出身校、出身地は次の通り。(かっこ内の数字は学年)

 【1区】法大・坂東悠汰(2)(津名高)

 【2区】関東学生連合=中大・堀尾謙介(2)(須磨学園高)

 【3区】青学大・秋山雄飛(4)(須磨学園高)▽大東大・下尾一真(4)(加古川西高)

 【4区】中央学院大・藤花尚之(4)(飾磨工高)

 【5区】明大・籔下響大(4)(須磨学園高)

 【6区】東海大・中島怜利(1)(姫路市立大白書中-岡山・倉敷高)

 【7区】関東学生連合=武蔵野学院大・藤井亮矢(1)(報徳高)

 【8区】中央学院大・広佳樹(2)(県西宮高)

 【9区】中央学院大・藤田大智(1)(西脇工高)▽明大・射場雄太朗(4)(西宮市出身)▽国学院大・磯辺翔太(3)(市尼崎高)▽日大・山崎一輝(3)(西脇工高)

 【10区】東海大・宮本甲斐(4)(須磨学園高)▽大東大・山本翔馬(3)(西脇工高)

 【補欠】東洋大・牧浦聖士(4)(西脇工高)▽駒大・中谷圭佑(4)(西脇工高)▽早大・井戸浩貴(4)(龍野高)▽早大・藤原滋記(3)(西脇工高)▽中央学院大・村上優輝(4)(西脇工高)▽明大・磯口晋平(3)(西脇工高)

http://www.kobe-np.co.jp/news/sports/201612/0009790855.shtml

というわけで、一年前に書いたことをもう一度繰り返さなければならない季節が到来しますね。ここ数年、リアルでは見てませんけど。

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