私の知る限り、釜山の慰安婦少女像は昨年末に設置されたものを含めて3体あります。
そのうち、ハノル高等学校の構内にある少女像については、以前に紹介したことがあります。
blue-black-osaka.hatenablog.com
その後、オリニ大公園に設置され、今回また草梁洞に設置されたという順序になるはずです。
せっかくですから、後からできた2体の少女像をまとめて見学するためのルートを、ご紹介しておきましょう。
在釜山日本領事館前を起点とすると、目の前の道路を渡ったところのバス停から81番のバスに乗り、「어린이대공원(オリニ大公園)」のバス停で降りるだけです。実に簡単です。
所要時間は、30分ほどでしょうか。
釜山のオリニ大公園自体は動物園も併設していてかなり広いのですが、少女像を見に行くだけなら大して歩く必要はありません。
公園の手前の方にある釜山学生教育文化会館。その前の広場の右手に、目的の場所はあります。
どうぞ。こんな感じです。
話としてはこれで終了、なのですが、余話をもう少し。
同じ広場の周囲には、他にもこんな記念碑があります。
2000年に新大久保駅の事件で亡くなった義人・李秀賢さんの追慕碑です。彼は釜山の出身で、当時は高麗大学校の学生でした。
それからもう一つ。これは1940年の釜山抗日学生義挙の記念塔です。
おまけに、ちょっと場外ですが、6.25の参戦勇士記念碑というのもすぐ近くにあります。
まあ朝鮮戦争はともかくとして、李秀賢追慕碑と少女像や抗日学生義挙記念塔とが同じ場に並んでいるのには違和感を感じるかもしれません。が、もしかしたらそれは「日本人だから」という理由、もっと言えば特殊事情から出てくる反応であるかもしれません。
こうした並びが当たり前である「ものの見方」というのがどのようなものであるか。想像力というのは、そういう時に使うべきものであるのだと思います。