浦項に行ってきました。
浦項市外バスターミナルからなら200番、浦項駅からなら210番の市内バスに乗れば、九龍浦に行くことができます。本数的には200番の方が多いので、浦項へは市外バス・高速バスでのアクセスがお勧めです。新しい浦項駅は市街地から遠いし。
浦項・九龍浦と言えばもちろん、港、そしてカニやクァメギといった海産物。
そして、バスの終点(折り返し)から階段を上ったところにある…
これでしょう。
使い込まれて年季の入った、いい建物です。萌えますねえ。萌えまくりですよ。
この建物、何なのかについては現地に説明板があります。
1946年に開校し、2011年に統合によって廃校となった九龍浦東部初等学校(国民学校)です。廃校後、他の施設は撤去されたみたいで、この校舎だけが文化館・生活文化センターとして使用されていたのですが、新しい建物(クァメギ文化館)ができたために、現在は放置状態が続いているようです。かなり傷んでいました。
上で見たように、この学校自体は解放後の1946年の開校となっています。ただし、この場所にはそれ以前、九龍浦高等尋常小学校がありました。その意味でここには、初等教育の経験と記憶とが時代を貫いて染みこんでいます。
神社よりも上の高台に、小学校があったんですねえ。
解放前の高等尋常小学校の校舎、そして東部初等学校が現役であった頃の様子については、こちらのサイトをご参照ください。
ところで、旧校舎の前にあるこの像は、廃校記念ではなく、卒業生によって1978年に寄贈されたものです。当然、学校が現役の時代にも校内に存在していました。
小学生の声が響いていた頃のことを想像しながら、しばらくそこにいました。
ちなみにこの建物、解体されるのではなく、生活文化センターへと改修されるみたいです。
が、看板にある改修工事の構想(案)が若干キモいのが気に…。
そこで学んだ子どもたちの記憶に残っている建物の歴史をちゃんと生かしてもらいたいと、切に願います。頼んますよ。