平昌五輪KTXとソウルの始発駅問題

ふと見かけたこの記事。平昌冬季五輪とKTX建設との関係をコンパクトにまとめてくれています。

探ってみると、関連記事をここでも何本か書いてます。平昌五輪に引っかけた鉄道事業としては、もともと仁川空港‐平昌間にKTX専用路線を建設して直通運転させる構想があり、その後それがポシャって、原州‐江陵区間鉄道路線新設に落ち着いたという経緯がありました。現在ある京釜線・湖南線KTXの仁川空港乗り入れは、その当初の構想の一部が現実化したものです。

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で、この記事の主題は平昌行きKTXがソウル発着となることを前提にして、その始発駅がどこになるかという問題を取り上げています。ソウル駅も龍山(竜山)駅も現状で飽和状態だと。うん、それはその通りでしょう。

2017/07/26
2018年2月に五輪開催
平昌五輪に向け建設急ピッチの鉄道「五輪KTX」で起きる問題

2018年2月に開催される予定の韓国「平昌五輪」。仁川空港を出発する「五輪KTX」の建設が急ピッチで進められているが、ソウル市内の始発となる龍山駅が飽和状態になるとの見方が強まっている。

二転三転する鉄道計画

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(写真=筆者)

冬季五輪の誘致に取り組んでいた五輪招致委員会は、国際オリンピック委員会(IOC)に提出した開催計画で、仁川空港と平昌を68分で結ぶKTXを建設すると発表した。

しかし五輪開催決定の翌2012年に撤回している。路線新設には10兆ウォン(9900億円)の予算が必要で、五輪後の需要が少ないとして、仁川空港から江原道原州(ウォンジュ)市までは既存の路線を利用し、原州市と江陵(カンヌン)市を結ぶおよそ120kmを新設。仁川空港と会場を93分~107分で結ぶ予定である。

首都ソウルと東海岸高速鉄道でつなぐ構想は五輪以前からあった。国土海洋部(現・国土交通部)はソウルから江原道庁がある春川(チュンチョン)市を経由して、東海岸江陵市に至る高速鉄道を検討していた。韓国交通研究院が国土海洋部に、同路線の経済妥当性を報告したと2009年10月26日付の江原道民日報は伝えている。

方針が変わったのは2011年のことである。韓国政府が平昌五輪の招致に際して、IOCに提出した内容に沿って計画を変更したが、その後、現在進められているルートへと二転三転した。

現在進められているのは、仁川空港からソウル駅は空港鉄道の線路を経由し、ソウルから江原道原州市は京畿線と中央線を利用、原州から平昌郡の珍富(チンプ)を通って江陵に至るルートである。

飽和状態のソウル駅

新幹線と在来線で規格が異なる日本と異なり、すべての路線が同じ線路幅を採用している韓国鉄道公社線は、KTXと一般列車が線路を共用している区間が多い。

ソウル駅は、首都圏電鉄は駅東側の地下にある専用ホームを利用し、中長距離線は地上ホームを利用する2層構造になっている。2004年のKTX開業後に、地上駅の線路容量が一杯になり、すべての列車を処理することができなくなった。そこで、湖南線など一部の始発駅をソウル駅から龍山(ヨンサン)駅に移すことで対処した。

2010年に開通した空港鉄道は、首都圏電鉄と反対側のソウル駅西側に地下ホームが新設されたため地上駅には影響がなかった。

だが、2014年からソウル駅の地上ホームを利用する仁川空港発着のKTXの運行がはじまった。2014年12月には龍山線が開通して京畿線と中央線の直通運転が始まると、ソウルと郊外の坡州市(パジュ)を結ぶ京畿線の起点がソウル駅から龍山駅に移り、飽和状態は回避された。

仁川空港を出発する「五輪KTX」は空港鉄道路線からソウル駅を通り、龍山駅を経由して中央線に入る。ソウル市内の始発駅は龍山駅になる予定だが、中央線は首都圏電鉄と共用で、通勤・通学客と交錯する。龍山駅を経由する首都圏電鉄のダイヤの乱れは日常的で、中距離列車への影響が茶飯事となっている。次は龍山駅が飽和状態になると見られている。

韓国鉄道公社は、KTX利用者の分散をはかるため、ソウル江南地域と郊外のKTX光明(カンミョン)駅を結ぶシャトルバスの運行を開始したが、シャトルバスが発着する舍堂(サダン)駅はソウル駅や龍山駅への利便性が高く、分散効果は期待できない。(佐々木和義、韓国在住CFP)

https://zuuonline.com/archives/163948

そもそも、両駅から平昌へ向かうためには中央電鉄線を経由せざるを得ませんが、中央線は今や地下鉄と同様の通勤通学路線化していて、容量的にいっぱいいっぱいのはずです。線路幅など規格的には乗り入れが可能だとしても、平昌行きKTXをバンバン走らせるダイヤの余裕などとてもないはずです。

ということで、いちおう可能ではあるものの、よほど特別な列車を除いては、そこまでの乗り入れをせずにやりくりすることを考えるのが普通でしょうし、実際問題として上鳳駅を始発駅にしようという案が有力だと聞いています。上鳳は、複線電化された京春線の始発駅になった駅です。

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ここで折り返させるのであればまあ、ダイヤ的には余裕があるはずです。ただし上鳳はソウルでもちょっと(けっこう)郊外にありますから、都心からここまで来るのに一苦労するという難点があります。地下鉄が通っているといっても、7号線ですしねえ。

なので、利便性を考えれば龍山(竜山)か、せめて往十里まで引っ張ってくるべきだという主張が出てきて、それで揉めてる、というのが、この中央日報が伝えている議論の経緯です。

4조원 들인 서울~강릉 KTX, 상봉역에서 모두 출발 두고 논란
[중앙일보] 입력 2017.01.04 18:52 수정 2017.01.04 19:42
함종선 기자 사진 함종선 기자

정부가 올해 말 개통예정인 서울~강릉 KTX의 출발역으로 접근성이 크게 떨어지는 상봉역(서울 중랑구)을 추진하고 있어 논란이 예상된다. 출발역은 말 그대로 열차의 출발점이어서 강릉행 KTX를 타려면 무조건 상봉역까지 가야만 한다. 그러나 서울 주요 지역에서 대중교통을 이용해 상봉역까지 가려면 한 시간 가량 소요되는 등 상당한 불편이 우려된다. 이 때문에 자칫 4조원 가량을 투입한 서울~강릉 KTX가 승객이 외면하는 애물단지가 될지도 모른다는 지적이 나온다.

정부, 경의중앙선의 운행 지장 등 고려해 추진
서울 시내에서 상봉역까지 접근 어려워 논란
대중교통으로 광화문~상봉 50분, 목동~상봉 71분 걸려
시민불편으로 자칫 이용객 외면할까 우려
전문가들, "용산역 아니면 왕십리역까지는 와야"

4일 국토교통부 관계자는 "내년 초 열리는 평창동계올림픽 기간에는 특별수송기간임을 감안해 인천공항과 청량리역, 상봉역 등에서 강릉행 KTX를 출발시키지만 이후에는 상봉역에서만 출발시키는 방안을 고려 중"이라고 밝혔다. 이와 관련해 국토부는 현재 전철만 설 수 있는 상봉역에 고속열차 플랫폼을 만들기 위한 설계를 의뢰했고 곧 착공할 예정이다. 서울~강릉 KTX는 인천공항~평창(진부) 구간은 236.5km이며 강릉까지는 277.5km이며 총 사업비는 4조원 가량이다.

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당초 정부가 평창동계올림픽을 위해 2012년에 서울~강릉 KTX 계획을 세울 때만 해도 '상봉역 출발'은 고려되지 않았다. 상봉역이 서울 동북부의 외곽에 위치한데다 지하철이나 시내버스 등 대중교통수단과의 연계성이 크게 떨어지기 때문이다. 현재 상봉역에는 서울의 9개 지하철 노선 중 7호선만 지나고 코레일이 운영하는 경의중앙선이 정차할 뿐이다. 실제로 광화문에서 상봉역까지 대중교통을 번갈아 이용할 경우 47~50분이 소요된다.

또 목동역에서는 65~71분, 강남역에서는 41~46분이 걸린다. 자동차나 택시를 이용할 경우는 교통상황에 따라 소요시간을 가늠하기 어렵다. 이 때문에 서울지역 이용객 뿐 아니라 강릉에서 서울로 오는 경우에도 상봉역에서 시내까지 들어가는데 적지 않은 불편을 겪을 수밖에 없다.

그러나 당초 계획대로 서울~강릉 KTX를 서울역이나 용산역, 청량리역 등에서 출발시킬 경우 경의중앙선(문산-용문)의 운행에 지장을 주는 문제가 제기됐다. 현재 청량리역에서 상봉역까지는 경의중앙선과 경춘선이 같은 선로를 쓰고 있다. 국토부의 예측 자료에 따르면 인천공항역에서 10회, 서울역에서 33회, 청량리역에서 8회를 출발시킬 경우 경의중앙선 운행이 88회에서 44회로 50%가량 줄어들게 된다는 것이다.

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국토부 고용석 철도건설과장은 “경의중앙선을 이용해 출퇴근하는 시민들의 불편이 예상되고,감사원에서도 이 문제를 개선하라고 지적해 대안으로 상봉역을 선택하게 됐다”고 설명했다. 그러면서 "외부기관의 용역결과, 상봉역을 출발역으로 하면 하루 3만명 정도의 수요가 예상된다"고 덧붙였다.

하지만 전문가들은 이같은 정부 방안에 대해 이용객 편의는 전혀 고려하지 않은 전형적인 탁상행정이라고 비판한다. 김시곤 서울과학기술대 철도전문대학원 교수는 “상봉역은 접근 교통이 상당히 불편한데도 그곳을 출발역으로 하는 건 전형적인 공급자적 마인드”라며 “이용객 편의와 수요 확보를 위해서는 용산역까지 들어오는 게 타당하고 정 어려우면 다른 도시철도와의 연계가 좋은 왕십리역까지는 연결돼야 한다”고 지적했다.

김연규 한국교통연구원 박사도 “상봉역이 출발역이 되면 4조원이란 돈을 들여서 만든 시설이 수요 부족으로 자칫 애물단지가 될 수도 있다”며 “이용자 편의를 최우선으로 해서 운영계획을 다시 수립할 필요가 있다”고 말했다.

함종선 기자

http://news.joins.com/article/21080325

個人的な見解を言わせてもらえれば、ソウルから東に向かう路線のターミナル駅としてふさわしいのは、どう見ても清凉里駅であって、嶺東方面に向かうKTX清凉里駅を発着駅と定めて整備すべきだと思います。その上で、京義中央線のダイヤの状況を見て、一部列車を往十里・龍山・ソウル駅・仁川空港へ引っ張る、と。

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ちなみに、こちらのページを見ると、「上鳳駅発着というのは誤報であり、国土部の正式回答は清凉里駅発着を原則とする」といった趣旨の記述が見えます。それならまず妥当な線だと思います。

librewiki.net

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なので、最初に引用した記事が龍山にこだわる一方、清凉里や上鳳の名前は全く出てこない、というのはちょっと不思議な気がします。もしかしたら、仁川空港を始発駅として発想するところから始まっているからかな、などと想像はしているのですが…。