てか、文部科学省に大学経営のことを任せられるのか?

うーん。「大学の自主性に任せるだけでは不十分だと判断した」って書いてありますけど、「文部科学省に口を挟ませるともっと不安が増す」という気がするんですよ。私の気のせいですか?

「一つの学校法人が複数の大学を経営する」事例なんて、もうすでに現実にいくつもあると思うんですけど、そこがどんな運営をしていて、その運営が経営の効率化とどう関係しているかなんてこと、事前に十分しっかりリサーチした上で、これ言ってるんですよね?

ねえ、古くからやってるところでは都築学園とか、最近やり始めたところでは桃山学院とか、学習院同志社のように女子大学を併設しているところとか、元々の根拠地から別の地方に出張って大学を運営している獨協大学とか明星大学とか立命館とか中京大学とか東京理科大学とか駒澤大学とか、単一の大学で全国にキャンパスを持っている日本大学東海大学近畿大学もリサーチ対象に含めてもいいかもしれません。

もちろん、あそこもそうですよ。ほら、岡山の、加計学園とか加計学園とか加計学園とか。

www.ttrinity.jp
f:id:bluetears_osaka:20171026153802p:plain

経営苦しい私大は合併を 国立大、複数大学経営可に 文科省、大学効率化で方針
2017年10月26日05時00分

 少子化によって、地方を中心に大学の経営悪化が懸念されるなか、文部科学省は大学経営の効率化を進める方針を固めた。私大に対する経営状況の分析機能を強め、経営が苦しい場合には他の学校法人との合併などの判断を促すほか、国立大も一つの法人が複数の大学を経営することを認める。25日に中央教育審議会の会議に考え方を示した。

 私大の定員割れは全国的に起きており、特に中国・四国や東北などの地域では目立つ。今後も少子化が進んで18歳人口が減るため、定員割れの大学が増えることが見こまれる。文科省は私大が急に破綻(はたん)するといった事態を防ぐためには、大学の自主性に任せるだけでは不十分だと判断した。

 具体的には、私学の経営を支援する「日本私立学校振興・共済事業団」や文科省によるチェック機能を強める方針。経営が苦しい大学については教育や研究などで相性の合う大学の「マッチング」を進めるほか、場合によっては閉校に向けた判断を促すようにする。

 文科省は同時に、授業や学生募集、事務処理などで私大間の連携も進め、効率的な大学運営を広げたいとしている。現在は、大学全体を他の法人に譲ることしか認めていないが、学部や学科ごとに譲渡できるようにする制度改正も進めることで、各大学が特色ある分野に集中できるようにするという。

 一方、国立大学は「一つの国立大学法人が一つの国立大学を経営する」という現在のルールを見直す方針。一つの法人が持ち株会社のような形で複数の大学を経営することで経営の効率化が進むうえ、学生も同じ法人の違う大学で授業を受けられるなど、教育環境を充実させるメリットがあるとしている。

 中教審は25日の提案を受けて、来年秋の答申を目指して議論を本格化させる。大学改革をめぐっては、6月に閣議決定された「骨太の方針」でも連携・統合を促す方針が示されている。(根岸拓朗)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S13198526.html