【大田の風景】大田顕忠院・2017夏

昨日の続きです。前回同様、大田追慕公園から大田顕忠院までバスを乗り継いで移動します。

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正門から入ったところでもう一部見えてくる「보훈둘레길(報勲散策路)」ですが、どうやら全通したみたいですね。顕忠院全体を取り巻いて全長10キロを超える散策路です。山の中に分け入ってかなりアップダウンのある区間もありますから、整備されているとはいえ、うかつに全コース踏破しようと思わない方がいいと思います。区間ごとに小分けでどうぞ。

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この散策路、全体の半分くらいは歩いたことがありますけど、今回はパスです。暑いししんどいし。

散策路は使わず、構内の道を歩いてチェックポイントに直行します。それでもそこそこ歩きます。

なお、前回の記録はこちらです。この時とは逆回りで巡ります。

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東義大事件の墓域には、新しく祭壇型のモニュメントが設置されていました。墓域そのものはずっと同じ様子を保っているのですが、李明博政権期以降でしょうかねえ、周囲の環境整備が少しずつ進められています。

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ちなみに顕忠院の墓域はまだまだ拡張工事が行われています。既存の墓域はどんどん埋まっていってますが、そんなに簡単には埋葬墓域を満場にさせないつもりですね。すでに納骨堂ベースの形態に移行しつつある護国院とは違って。

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さて、次のポイントです。

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前回の訪問時には、ここは延坪海戦戦死者墓域が移転したてといったところだったのですが、それがきっちり整備されているのに加えて、別のところにあった延坪島砲撃戦戦死者墓所が案内看板や特別製の墓碑とともに移転してきています。両者は左右にバランスをとって配置され、今後は一体の墓域として扱われていく感じです。

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両サイドの休憩所には、それぞれの墓域に眠る死者たちの説明が掲げられています。

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この墓域の目の前の道路には、30分間隔で地下鉄顕忠院駅発着のシャトルバスも通っているのですが、タイミングが合わなかったので引き続き歩いて移動します。

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続いてこちら、天安艦46勇士墓域ですね。ちょっと降りてきました。

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こちらは墓域としては整備済みなのでほとんど変化はありません。ただし、先に見た休憩所兼説明パネル設置場所が新設されています。しかもさっきよりもかなり大型のものです。

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大型な分、説明パネルも多めに設置できるというものです。

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こういうのは、遺族の思いだけで実現するものではなく、国の予算がつかないとできません。そして予算がつくには、それを使うだけの意義があり、優先順位もそれ相応に高いと広く認められる必要があります。そういう意味で、大田顕忠院のような国立施設の整備状況や環境の変化を観察していくと、いろいろなことを見て取ることができます。

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