日大フェニックスのラフプレー問題:日大の対応を待たずに事態が動き続ける。

引き続きこの件ですが、日大の対応が遅れている中、事態がどんどん動いてきています。

まず、日大フェニックスの今後の試合日程が白紙になりました。まさに異常事態ですけど、相手側からすれば、当然と言えば当然の措置です。先週末に日大と試合をした関西大学名城大学にしても、もし試合が今週末だったら、同様の措置をとった可能性はかなり高いと思われます。

これ、つまりは、秋のシーズン、公式戦の参加自体が、現状のままでは極めて難しくなってきているということです。放置は許されません。

アメフット 日大の3試合を中止 反則行為問題で
毎日新聞 2018年5月14日 20時43分 (最終更新 5月14日 23時22分)

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【日大-関学大】第1クオーター、パスを投げ終えた関学大QB(右から2人目)に背後からタックルをする日大守備選手(右端)=関学大提供の動画から(画像の一部を加工しています)

関東学生連盟が発表

 関東学生アメリカンフットボール連盟は14日、春季オープン戦で予定されていた日大の3試合を中止すると発表した。日大のアメリカンフットボール選手による悪質な反則行為で関学大の選手が負傷した問題を受け、対戦予定の法大、東大、立大が連名で試合中止を求める文書を連盟に送ったため。

 日大は昨年12月の全日本大学選手権決勝「甲子園ボウル」で関学大を破り、27年ぶりの優勝を遂げた強豪校。問題のプレーは今月6日の定期戦で起きた。日大の守備選手がプレーが終了したにもかかわらず関学大のQBの背後からタックルするなど、悪質な反則行為が3度あり退場処分になった。

 連盟は、追加処分が決まるまで当該選手を対外試合出場禁止とし、日大の内田正人監督を厳重注意処分にしたと10日に発表。日大アメフット部は謝罪のコメントを出していた。関学大も10日付で、日大に反則行為についての見解と謝罪を求める抗議文を発送している。

 試合中止を求めた3校は文書で、日大の選手、指導者への正式な処分や再発防止策が講じられておらず、選手の安全が担保されていないことを理由に挙げた。【松本晃】

https://mainichi.jp/articles/20180515/k00/00m/050/095000c

そんな中、気になる証言が漏れ始めています。問題のプレーが日大・内田正人監督の指示によるものだったことを示唆させるものです。

プレーそのものの悪質さも看過できませんが、そもそも何故、春の定期戦のような場所であんなことになったのか。この点を明らかにするためには、前回の記事の繰り返しになりますが、もはや内田監督自身に表に出てきて話してもらうより他にないと思います。

日大アメフト、関学選手への反則タックルは監督からの指示か
更新:2018/05/14 19:31

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 アメリカンフットボールの名門、関西学院大学日本大学の試合で行われた命にかかわりかねない悪質な反則タックルの波紋が広がっています。スポーツ庁の鈴木長官が厳しく批判するなど波紋が広がる中、日本大学の関係者は取材に対し「反則は監督からの指示だった」と証言しました。

 学生スポーツとして人気のアメリカンフットボール。中でも西の名門、関西学院大学と東の名門、日本大学はこれまで何度も全国一の座を争ってきました。悪質な反則行為があったのは今月6日に行われた恒例の定期戦でのこと。

 序盤、青のユニフォームを着た関学の選手が仲間にパスを投げます。イメージ通りではなかったのか,少し天を仰ぐ様子を見せたその直後…突然、日大の選手が背後からタックルし、関学の選手が地面に倒れこみます。反対側から撮影された映像には…関学の選手が膝を強打する様子がはっきりと映っていました。

 「皆さんが普通に道を歩いていて、不意に後ろから100kgを超えた選手がフルスピードでヘルメットをつけて突然背中から当たってこられた時の衝撃はどんなものか想像してもらいたい」(関学アメフト部の会見)

 関学の選手は負傷退場し、全治3週間の大けがと診断されました。パスを投げ終えた無防備な状態でのあまりにも危険なタックル。

 「身構えてのタックルとは違うわけですよ」(かみむら整形外科クリニック 上村正樹院長)

 スポーツ医療の専門家は不意にタックルを受ければ首に強い衝撃がかかり、脊髄を損傷する恐れもあるといいます。

 「脊髄で、脳から続いている中枢の神経。首にタックルを受けて強い衝撃を受けると、神経(脊髄)を損傷してしまう恐れがある。大きい損傷だともう元に戻らないので、完全に首から下、手足や体幹部のすべてがマヒしてしまう恐れがある」(上村正樹院長)

 タックルを受けたのは花形のクオーターバックを任され関学の将来のエースと期待される選手でした。

 「試合の数日後から、左足にしびれが出ている。後遺症などの可能性もあるのでMRI検査などをしていきたい」(関学アメフト部 小野宏ディレクター)

 タックルをしたのは日大で守備の最前線を担当する選手。このプレーの後も反則を繰り返し退場処分となりましたが、周囲に対してこんな話をしているといいます。

 「監督に、責任は俺が取ると言われていた」(日大の選手)

 日大の関係者は取材に対し「今回のプレーは監督からの指示でやってしまったものだ」と証言。タックルをした選手は当面、対外試合への出場を禁止されましたが、日大の内田正人監督は関学戦の後、公の場に姿を見せていません。

 「どういう指示かわかりませんけど、本当ならあり得ないこと。同じ指導者として認めることはできない」(関学アメフト部 鳥内秀晃監督)
 「日大から誠意ある回答がなければ、来年以降の定期戦は行わない」(関学アメフト部 小野宏ディレクター)

 日大はホームページにお詫びのコメントを載せ、監督の指示については「把握していない」としていますが14日、スポーツ庁の鈴木長官は…

 「やはりスポーツにはスポーツマンシップが非常に重要ですので、ルールに則ったプレーが非常に重要だろうと。なぜああいうプレーが起こったか、考える必要があると思っています」(スポーツ庁 鈴木大地長官)

 アメフトの名門・日大に何があったのか。他大学が試合を取りやめる動きを見せるなど、疑いの目は関学以外にも広がっています。

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20180514/GE000000000000022575.shtml

日大アメフト悪質タックルは監督の指示か「最初のプレーで相手のQBにけがをさせる」
2018年5月15日6時0分 スポーツ報知

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6日の定期戦で、パスを投げ終えた関学大選手に背後からタックルする日大の選手(右端=関学大提供・画像モザイク加工)

 関東学生アメリカンフットボール連盟は14日、春季オープン戦で予定されていた日大の3試合を中止すると発表した。関西学院大との定期戦で日大の選手が悪質な反則行為をしたことを受け、20日の法政大戦、6月9日の東京大戦、同10日の立教大戦が行われないことになった。3大学から連名で日大との試合中止を求める文書が送られてきたという。

 3大学は、現段階で監督ら指導者を含めた正式な処分や再発防止策が示されず、日大と試合を行うことは難しいと判断。選手の父母、OB・OGからも「安全が担保されていない」などの懸念の声が上がっているほか、連盟についても事案発覚からの対応の遅れなどを指摘。危機管理についても問題があるとしている。

 悪質なタックルは6日に都内で行われた定期戦で発生。日大選手が、無防備な状態の関学大クオーターバック(QB)に背後からタックルするなど複数回の反則行為を繰り返した。QBは右膝軟骨損傷と腰の打撲で全治3週間との診断。その後、左足のしびれも訴えたため、西宮市内の病院で精密検査を受け「椎間関節のよじれによるもの」(関学大関係者)と診断された。

 関係者によると、日大の内田正人監督は試合前、コーチや選手が集まるミーティングで「最初のプレーで相手のQBにけがをさせる。何か言われたら『監督の指示』と言っていい」との趣旨で選手の名前を挙げ、指示をした。関学大は一連の日大の対応について抗議するとともに、16日までに経緯の説明などの回答を求めている。(久保 阿礼)

 ◆大地長官激怒 今回の問題でスポーツ庁鈴木大地長官は14日の記者会見で「危険な行為で、普通ならレッドカードに値するプレーではないか。なぜああいうプレーが起きたのかを考える必要がある」と述べ、関東学生連盟に事実確認することを明らかにした。また、長官はこの日、夏場所2日目の両国国技館を訪れ、日本相撲協会八角理事長(元横綱北勝海)とも対面。「ミーティングしました。研修会の話とか」と、長官も参加した2日の「暴力問題の再発防止に伴う研修会」を踏まえた来訪だと説明した。

http://www.hochi.co.jp/sports/ballsports/20180514-OHT1T50261.html