【ソウルの風景】戦争と女性人権博物館

昨年の8月末のことですが、記事にしてなかったネタを一つ。戦争と女性人権博物館です。韓国挺身隊問題対策協議会、いわゆる挺対協が管理運営する施設ですね。

www.womenandwarmuseum.net
ja.wikipedia.org
ko.wikipedia.org

最寄り駅で言うと、地下鉄2号線・空港鉄道・京義線の弘大入口駅か、地下鉄6号線の望遠駅。私は望遠駅からアクセスし、帰りは弘大入口駅を利用しました。弘大入口駅からすると弘益大学校のキャンパスとは反対側、望遠駅からはおおむね東側ということになります。

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大通りからアクセスする道へと曲がるポイントがこちらです。경성고등학교입구(景城高等学校入口)の交差点すぐです。ここからしか博物館に向かうことはできません。

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上り坂を少し歩きますが、道に迷うことはまあないでしょう。特徴のある壁画に導かれてたどり着けるはずです。

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たまたま来合わせたこの学生さんたちの団体と一緒に見学することになりました。

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入り口は、建物を回り込んだこちらになります。

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中に入ると受付があり、入場料(一般3000ウォン)を払ってパンフレットを受け取り、観覧コースを回ることになります。その際、展示ごとの説明を聞くことができる日本語の音声案内機を無料で借りることができます(というか、日本人だとわかれば使い方を説明して渡してくれる)。学生の団体さんが来てわちゃわちゃする中、職員の方には極めてフレンドリーに応対していただきました。

それほど大きな建物ではありませんが、3層+屋外にかなり濃密にスペースを利用した展示がされています。博物館としてはかなりキツキツな感じなのですが、いっぽうで階段や吹き抜け、自然光を取り入れる窓などはかなり考えてレイアウトされていて、せせこましい感じはさほどありません。建築賞を取ったというのもわかる気がします。

展示内容については、まあここでは省略します。ただとりあえず、音声案内はあるものの、パネルの説明文はほぼ完全に韓国語です。外国語対応の表記は(日本語だけでなく、英語・中国語も)ない、と言ってもいいでしょう。これ、スペースの都合もないではないでしょうが、運営者側の姿勢なり能力なり、何がしかを垣間見ることのできるポイントかもしれません。

ここは民営、あちらは国立という違いはありますが、釜山の日帝強制動員歴史館で感じたことと通じる何かが、そこにあるような気がします。

blue-black-osaka.hatenablog.com

で、こちら、2012年の開館ですが、テーマがテーマですし、わかりにくいとはいえソウルの街中にありますので、日本人の訪問者も珍しくないようです。訪問記はネット上でも少なからず見ることができます。もっと詳しくお知りになりたい方は、そちらをどうぞご覧ください。

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gashin-shoutan.hatenablog.com