橋下徹・大阪府知事に関する最も腑に落ちる解説

今になって、なんだかあちこちで橋下徹大阪府知事に関する書き込みを見る。まあ確かに、文化・教育予算をゼロ査定にしつつ、御堂筋を20億円かけてイルミネーションで飾ろうという話には、さすがにみんな呆れたんだろう。

ところで、この人物の府政、と言うか行動について、私にとって最も腑に落ちる解説をしていたのが、神戸女学院内田樹センセである。

橋下府政三ヶ月の総括 (内田樹の研究室)


新聞記事だけから断片的に知れるのは、この人が着任以来「金の話しかしない」ということである。

言われてみれば、まったくその通りである。そしてその予算削減は自己目的化し、「で、けっきょく何をするための予算削減なのか」は誰にもわからない。


理屈から言えば、府民全体の承認を得た「あるべき自治体像」から逆算して、予算を優先配分するところと、削減するところが決められる、というのがことの筋目であるが、橋下知事には残念ながら、そのような明確な自治体像がない。

だから御堂筋イルミネーションみたいに失笑を買うわけである。

では、そんなハシゲ知事はどうなるのか。


知事は今のところ人気は高いようだが、府職員の士気高揚のためにはほとんど何の努力もしていないように見える。
いずれ彼が「私たちのためには何もしてくれない」ことが有権者たちに実感されたときに、橋下知事はいまの人気を維持することはむずかしいだろう。
その他、朝日新聞のインタビューに対して府知事の今後について私はある予言を行ったのであるが、予言には遂行性があり、予言したことはしなかったことよりも実現する可能性が高いことを顧慮し、何を予言したかについては非公開とすることにした(11時半から3時間ほどの間ブログを読んだ人は心の中にしまっておいてくださいね)。

その間に読んでしまった一人としては、「ふふふ」とニヤつかずにはいられない「予言」の内容をここで暴露することなどせず、心の中にしまっておくことにしよう。