江原道とプロスポーツ

韓国の地域を論じるとき、ソウル特別市を筆頭として、慶尚道全羅道忠清道・京畿道などと挙げていって、最後に残る(下手をすると取り上げるのを忘れる)のが江原道である。
まあ、無理もないが。田舎だし、道自体が南北に分断されてるし、道内の交通の便が悪い上にどこが中心なんだかさっぱり分からない(春川・江陵・原州…)し、地域としての影響力も小さいし。
だから、プロスポーツの世界でもたいてい蚊帳の外に置かれている。例外は、KBLの原州東部プロミくらいであろうか。ここは今年、KBLを制して日本のbjリーグとのチャンピオンシップゲームズに進出し、そこで大阪エヴェッサを破っている。
そんな江原道に、2009年度からサッカーKリーグの新チームが創設されるらしい。15チーム目にしてようやくということ自体が江原道の地位を表しているような気もするが、それはこの際問わないことにしよう。

サッカーKリーグ15番目の球団、江原FCが誕生
【ソウル11日聯合】韓国プロサッカーリーグKリーグ)15番目の球団、江原道民サッカー団(仮称:江原FC)が誕生した。韓国プロサッカー連盟は11日、ソウル・サッカー会館で理事会を開き、江原FC設立案件を満場一致で議決した。
 江原FCは同連盟加盟金10億ウォン(約7400万ウォン)とサッカー発展基金30億ウォンのうち20億ウォンを支払い、18日前後に創団式を行う予定だ。Kリーグには来年3月開幕の来シーズンから参加する。

 初代社長には連盟の金元東(キム・ウォンドン)事務総長が選任された。監督は公開募集に外国人を含め4人が名乗りを上げており、12日に発表の予定だ。選手14人はドラフトで指名する。事務局は春川に置き、クラブハウスは春川か江陵のどちらか、または春川と江陵を行き来する形で運営することを検討している。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/sports/2008/11/11/0700000000AJP20081111003300882.HTML

余談になるが、江原FCが無事にテイクオフした暁には、光州尚武を何とかしてもらいたいものである。いくら国軍体育部隊の所属だからと言って、これほど万年最下位の体たらくでは、せっかくの光州のスタジアムも泣くというものであるし、光州市民も応援のし甲斐がない。

余談ついでにもう一つ書けば、江原道道庁所在地である春川観光には、これからの時期が狙い目である。今まで例のブームにうんざりしていた人にとっては、ようやくゆっくり見て回れる条件が整ったと言えよう。

韓流ブーム下火で外国人観光客激減 /春川

 「韓流ブーム」が冷め始め、春川を訪問する外国人観光客が激減していることが分かった。

 春川市によると、今年第3四半期(7‐9月)までに同市を訪問した観光客は443万8000人で、このうち外国人は前年同期比19%減の13万3000人だったという。

 観光地別では、ドラマ『冬のソナタ』ロケ地の南怡島が約9万6000と最も多く、蝟島が約4100人、博物館が約3800人、江村などその他の観光地が約2万8000人だった。南怡島も前年同期比で約2万1700人減少した。1日約300人以上の外国人観光客が訪問していた「ジュンサンの家」は韓流ブームが冷め始め、全盛期の30分の1程度に訪問客が減った。

 外国人観光客減少の最大の原因は、「韓流ブーム」を持続することができなかったためと分析されている。外国人観光客を引き寄せるためのコンテンツなど対策を立てる必要があったが、この対策が足りなかったようだ。

http://www.chosunonline.com/article/20081121000042