できれば生で観たかった・1

長崎県勢も岩手県勢も、勝てば初の全国制覇。清峰は前回の決勝では0−21で大敗している。花巻東は東北勢としても初の全国制覇に挑む。
注目の決勝戦は明日。

センバツ花巻東清峰で決勝
2009.4.1 15:39

 第81回選抜高校野球大会第11日は1日、甲子園球場で準決勝2試合を行い、初出場の花巻東(岩手)と清峰(長崎)が勝ち、決勝へ進んだ。

 岩手県勢の決勝進出は初めてで、花巻東が勝てば東北勢は春夏を通じて甲子園初優勝となる。清峰は初出場で準優勝した第78回大会以来、3年ぶり2度目の決勝進出。

 花巻東は、準決勝で史上初の東北勢対決となった21世紀枠で初出場の利府(宮城)と対戦。三回に2点を先行されたが、五回に1点を返し、六回に菊池の2点中前打で逆転。八回にも2点を加え、5−2で勝った。

 清峰報徳学園(兵庫)に4−1で快勝した。二回に山崎のソロ本塁打で先制。山崎は三回に2点適時打、五回にも右前適時打を放ち、全得点をたたき出した。今村は八回に1点を失い、連続イニング無失点は33でストップした。


報徳学園清峰

 【評】投打のかみ合った清峰が快勝した。二回、山崎の本塁打で先制。山崎は三回に2点適時打、五回にも適時打を放ち、チームの4点をすべてたたき出した。エースの今村は球威のある直球とスライダーで9三振を奪い、6安打に抑え込んだ。走者を許してからは、丁寧な投球で要所を締めて、1失点完投した。

 報徳学園は先発の宮谷が制球が甘くなったところを狙われた。打線は積極的な走塁で揺さぶりをかけたが、八回に西郷の適時打で1点をかえすにとどまった。

 清峰・吉田監督「相手のイメージ通りの作戦(エンドラン)をうまくしのぎ、雰囲気がさらによくなった。山崎の努力の成果をうれしく思うし、今村もいつも通り強弱をつけてしっかり投げてくれた。甲子園の芝と土を見て感動したが、(決勝では)そのことに感謝してもう一回野球をやりたい」


花巻東−利府

 【評】花巻東が守りの乱れにも乗じて逆転勝ちした。1−2で迎えた六回二死満塁から、菊池が中前に逆転の2点適時打を放った。失策が絡んで得た好機を逃さなかった。エース左腕の菊池は直球、変化球とも切れがいまひとつだったが、リードしてからは投球のテンポがよくなった。四回以降は0点に抑えて、5安打で2失点完投した。

 利府は序盤、打線が粘って食い下がり、三回には遠藤の2点本塁打で先制した。だが、5失策と守備が崩れて投手陣の足を引っ張った。

 花巻東・川村主将(あと1勝で優勝)「自分たちは大旗を取りに来ている。こんなチャンスは2度とない。どんな形であれ、絶対に勝つ」

 花巻東・千葉捕手(菊池の投球に)「気持ちが入りすぎて力んでしまったところがあった。後半は落ち着いていた」

 花巻東佐藤隆右翼手(五回に反撃の足掛かりとなる中前打)「先頭が出れば流れが来ると思った。執念で打ちました」

http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/090401/bbl0904011540009-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/090401/bbl0904011540009-n2.htm