滋賀県立大学鴨部

滋賀県立大学ひこにゃん彦根市にあって、何度か行ったことがあります。
校舎周りの池にカモやアヒルがいて、キャンパスの美しさに感動した覚えがあるのですが、最近そのカモたちが少なくなってきていたようです。
がんばれ鴨部!

【滋賀】群れよ再び、鴨部が挑戦 滋賀県立大、ヒナ誕生に意欲新た
2009年7月8日

 滋賀県立大(彦根市)の校舎を囲む環濠(かんごう)で6月、4羽のカモの赤ちゃんが生まれた。かつては20羽以上いた環濠のカモは、この春2羽まで減少。新たな命の誕生に、開学以来カモを見守ってきた「鴨部」の部員が目を細め、さらなる繁殖に意欲を燃やしている。

 学生がくつろぐ放課後のキャンパス。6羽のカモが環濠の水面をスイスイと泳いでいく。このうち4羽は6月上旬、数年ぶりに生まれた子ガモ。親の後ろをついて行く姿が愛らしい。

 「生まれたばかりはちっちゃくて、黄色くて。親に育てられている姿がかわいい」と鴨部の東山沙織部長(21)=4年。5月中旬には環濠に架かる橋の下で卵を抱えているのを見つけたが、この数年間ヒナが生まれたことがなかったため、本当に生まれるとは思っていなかったという。

 開学当初の1995年に発足した鴨部は、環濠をにぎやかにするためアヒルやカモを育ててきた。しかしこの5年ほどの間、部員はいたものの活動は停滞。最盛期に20羽以上いたアヒルとカモも徐々に減少していた。4月にはアヒルの最後の1羽が野犬に襲われ、環濠には2匹のカモを残すのみになっていた。


新たに生まれた子ガモ4羽(手前)と親ガモ=いずれも彦根市滋賀県立大で

 「アヒルとカモは大学にとって大切な存在。次の世代に活動をつなげないと」と、この春、東山さんらが休眠状態だった鴨部の活動を再開した。13人の中心メンバーでカモを繁殖させる挑戦を始めていた。それだけにヒナの誕生は部員を元気づけている。

 鴨部は現在、県内の養殖場で買った卵を、生態学の研究室から借りたふ卵器で育成中。部員が毎日温度をチェックする。順調にいけば2週間後には6つの卵がかえる予定だ。

 「たくさんの群れになれば、野犬に襲われそうになっても危険をすぐに察知できるはず」と部員の板倉慧さん(23)=大学院1年。ふ化後に備え、養殖場でヒナの育て方を学習。カモの家となる小屋を建てる計画も進めている。

 「みんなカモをかわいがってくれている。みんなが楽しんでくれるのがうれしい」と東山さん。鴨部の努力が実を結べば、8月にはさらにたくさんのカモが学生たちを迎えてくれるはずだ。

 (小西数紀)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20090708/CK2009070802000006.html