阪急電車と山手線

これはもう、「育ってきた文化の違い」としか言いようがないと思うのだけど、阪急電車の車体と内装のデザインを「古臭い」と漏らす関東出身者は少なくない。



歴史あるマルーンカラーと木目の内装、一枚ガラスの窓、グリーンの座席、高級感を生む建て付けのよさなど、個人的にはいちばん落ち着く気がするのだが、それもしょせん阪急沿線に生まれ育った贔屓目であることは間違いない。
だが、JR新快速などと乗り比べるとわかるが、標準軌であることからくる乗り心地のよさは実際、捨てがたい*1

とはいえ実際、関東出身者の感想も、故のないことではないわけで。茶色は、関東では「かつて捨てられた色」なわけだ。

山手線:命名から100年 昭和30年代の車体模し茶色に
2009年9月7日 11時21分 更新:9月7日 12時39分

 山手線の命名から来月で100年となるのを記念し、JR東日本は7日、昭和30年代の国鉄時代の車体を模して茶色にラッピングした「復刻調ラッピング電車」1編成の運行を始めた。12月4日まで運行する。

 同社によると、1909年10月12日、当時の鉄道院が全国50以上の路線に都市名や地方名などを冠して命名した際、品川線(品川−新宿−赤羽間)や豊島線(池袋−田端間)など3線を合わせて山手線とした。現在のような環状運転は、25年に上野−東京間の高架橋完成時から始まった。

 JR東日本東京支社広報課は「山手線は緑のイメージが強いが、以前は茶色だった。当時を知る人も多いと思うので、昔を懐かしみながら乗ってほしい」と話している。【山本太一】

http://mainichi.jp/select/today/news/20090907k0000e040030000c.html?link_id=RTH03


でもって、このラッピング電車の画像を探してたら、この写真にぶつかったわけで。もっとも、こういうのに影響される質ではないので、携帯はずっとソフトバンクで通している。

*1:同じ標準軌でも、京浜急行はやたら揺れる印象がある。走り方の必死さが違うのだろうか…。