西大門・独立門界隈を歩く

地下鉄西大門駅から程近い江北三星病院。
「成均館医大」という文字が見えるように、この病院は成均館大学校医科大学と密接に関係を持っている。というより、成均館の医大自体を三星医療院が運営しているという関係になっているらしい。

http://www.samsung.com/jp/aboutsamsung/group/outline/construct/others/medicalcenter.html

成均館大学校といえば、儒教教育の殿堂のような古めかしいイメージを持たれがちであるが、実は三星グループをバックにした「お金持ち大学」だったりする。

道路側からはこんな風に見えるこの建物、敷地の中に入ってみるとこんな風になっているのがわかる。

この手前にある古い建物が、「京橋荘」といって、かつては金九が居を構えていたところである。その後、三星病院が買い取って中を改造し、病院の一部として今も使われている。
ただ、2階部分だけは「白凡記念室」として保存されているのだけど、あいにく休日であったため、今日は閉室していた。

韓国現代史の史跡として保存し、原状回復を図ろうという話もあるのだけど、大病院の敷地内のど真ん中で、これだけ病院施設として活用されている建物をそんな風に変えていくのは、なかなか大変なことであろう。


さて、そこからさほど遠くない徒歩圏に、新装なった西大門独立公園がある。



あれだけ囲い込んで整備していただけあって、かつてとは見違えるように広々として開放感のある公園空間に生まれ変わっている。
三・一独立宣言記念塔も、独立館も、殉国先烈追念塔も、周辺はすっきりと整備され、西大門刑務所歴史館とも公園としての一体感が演出されている。




公園としては、たいへんいい環境整備がされたと思う。いっぽう、歴史記念施設としてはどうか。その判断については、今後の経過観察を待つ必要があると思われる。