公的研究機関の若手研究者が減少しても当然

若手研究者には任期制やら非常勤やらをあてがって切り捨て可能にする一方で、上では定年を延長してたら、それはそうなって当然でしょう。驚くに値しません。

ちなみにこれ、正確には、「若手研究者」が減少しているのではなくて、「若手研究者のポスト」が減少している、ってことです。若手研究者の数は全体としては逆に増えているはずです。

ということは、現場では何が起こっているか…おわかりですね?

で、どうするおつもりで?

公的研究機関の若手研究者減少…内閣府調査

 国立大学などの公的研究機関で働く研究者は全体では増えているものの、若手に限れば減少していることが、内閣府の調査でわかった。

 予算削減のために新規雇用が伸び悩み、若手がしわ寄せを受けている形だ。


 調査対象は国立大学の教員と、研究開発を担う22の独立行政法人の研究者。最近5年間の推移を見ると、2009年度の全体の研究者は約7万3400人と05年度に比べ1・3%増えたが、博士号を取得してから約10年となる37歳以下の若手は約1万6500人で7・4%減った。

 独立行政法人については雇用形態も調査。37歳以下では正規雇用が09年度に998人と05年度に比べ22%減る一方、非常勤は52%増の1140人となり、若手研究者の不安定な労働環境が改めて浮き彫りになった。

(2010年12月20日14時53分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20101220-OYT1T00650.htm