KARA、無事に再スタートとなるか。

昨日になって「分裂回避」の流れが事実上確定したようです。東方神起の後を追う道を突っ走るのは、とりあえず食い止められたということでしょうか。

いずれにせよ、今回の騒動の当事者が学んだことがあるとすれば、「誰も他人を圧倒する主導権を持ってはいない」ということなのかも知れません。

DSPメディア側に、今回提起された契約やマネジメント上の問題がなかったとは思えません。そうしたことのしわ寄せをメンバーに押し付けるにも限界があるということ、その教訓が今後に生かされれば、関係はよりよいものになっていける可能性もあります。

また、DSPメディアにしてみれば「KARAの代わりはいくらでもいる」と強気に出れるわけではないことも、明らかになったと思います。前にも書きましたが、「日本でのK-Popブーム」といっても、誰も彼もがKARAのように売れるわけではないことくらい、当事者はよくわかっているはずです。おそらくKARAは、DSPによって練られた戦略に沿って日本進出を果たしたわけではありません。今の状況はある意味で、再現不可能な奇跡の産物でしょう。

d.hatena.ne.jp

また、メンバー側にしても、今あるヒットは「KARAであればこそ」である、ということが明らかになったとも言えます。誰かが飛びぬけてグループを引っ張っているわけではないということは、誰もがグループを引っ張り、グループに引っ張られるという関係にあるということです。とすれば、分裂して独立したとしても、誰もKARAのようには通用しないでしょう*1


こうして考えてみると、ホントに今のKARA現象、人の力でどうにかなるようなものではない、と言う気がしてきます。壊すことはできても作ることはできない、そういう奇跡は、みんなで大事にしないといけません。

「KARA」分裂回避へ、今週5人で来日

 一部メンバーが所属事務所に専属契約の解除を申し入れた韓国女性グループ「KARA」が今週中にも5人全員で一緒に来日し、再び活動する方向で最終調整に入った。分裂や解散、活動休止などは回避され、騒動はとりあえず収束に向かいそうだ。

 来日は、テレビ東京の主演ドラマ「URAKARA」(金曜後0・12)の収録が目的。必ずしも全員がそろう必要性はない場面だが、メンバー間には確執がないことを強調する狙いとみられる。

 日本でKARAの受け皿となっている芸能関係者は「これだけ騒ぎになって、何も話さず帰るわけにはいかない」と話しており、経緯説明の場などを検討中。日本では通常通りに活動しながら、所属事務所と一部メンバー間に残る問題の解決を模索していくようだ。

[ 2011年1月23日 06:00 ]

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2011/01/23/kiji/K20110123000104400.html

KARA活動再開、週明け来日…騒動収束へ
2011.1.23 05:03


主演ドラマ撮影のため、週明けに来日することが決まったKARA。セクシーな“ヒップダンス”が再び拝める=昨年2月、ソウル市内(聯合=共同)

 一部メンバーが所属事務所に対して専属契約解除を通告した韓国の5人組ガールポップユニット、KARAが週明けに来日し、日本での活動を再開させることが22日、分かった。

 所属するDSPメディアとの契約解除を求めていたメンバー3人の代理人が21日に「メンバーは5人で活動することを望んでいる」と代弁したことを受け、解散や分裂の危機を回避する方向で話し合いが続けられ、騒動が収束に向かったため。

 関係者によると、テレビ東京系主演ドラマ「URAKARA」の撮影で当初22日に予定していた来日が、週明けに変更。2日間の“猶予期間”を与えた上でDSPの日本支社が主導権を握り、5人そろって会見を開く準備を進めているという。

 スンヨン(22)、ニコル(19)、ジヨン(17)が専属契約解除を申し出、19日に表面化した分裂騒動。KARAに近い関係者は「以前から今回の騒動は想定していた。“から騒ぎ”に終わるでしょう」と説明した。

http://www.sanspo.com/geino/news/110123/gnj1101230505014-n1.htm

KARAフクザツな胸の内「全員が事務所に戻る可能性が」
2011.01.22


「KARA(カラ)」のメンバー。 左からジヨン、ニコル、ギュリ、スンヨン、ハラ

 メンバー分裂騒動が起こった韓国の女性5人組、KARA。21日には所属事務所DSPメディアに専属契約解除通告組の代理人を務める弁護士が会見し、「メンバー全員が事務所に戻る可能性がある」と存続を含ませた。

 同弁護士は「メンバー同士は不仲ではない。問題が解決すれば戻りたい」とスンヨン(22)、ニコル(19)、ジヨン(17)の胸の内を代弁。

 また、DSPメディアサイドも「いつでも3人が復帰できるよう待っている。彼女たちが復帰の意思さえ明らかにしたら、望み通り、条件を受け入れるつもり」とコメントをしている。

 数十億ウォンの契約金を提示し、移籍を勧誘した人物がいると韓国・日刊スポーツが報じたことに対してDSPメディアは「そのような行動をとっていた事実が確認されれば法的な対応をとる考え」としている。

 一方、スポーツ報知によるとKARAは主演中のドラマ「URAKARA」(金曜深夜0時12分、テレビ東京)の収録で22日に来日予定だったが、キャンセル。19日の騒動後、メンバーの5人が一度も揃っていないことが理由だという。騒動の顛末やいかに−。

http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20110122/enn1101221549013-n1.htm

*1:もちろん解散・独立はいずれは避けられないでしょうが、今のタイミングでそれをするのは明らかに愚かな選択です。