教育関係ニュース

まあ、ここで言われているのは結局のところ、お金の話ということになります。その中身や実態については、別途調べて考えてみないとよく分かりません。

韓国の5歳児、来年から事実上の義務教育
2011/05/02 11:14 KST

【ソウル2日聯合ニュース】来年から幼稚園などに通う満5歳の子どもに、国が定めた「満5歳の共通課程」が適用され、事実上の義務教育となる。

 政府は2日、金滉植(キム・ファンシク)首相主宰で関係官庁の合同記者会見を行い、就学前の満5歳の子どもに対する事実上の義務教育施行計画を発表した。

 来年から所得水準と関係なく、幼稚園などの保育料のうち3分2程度を政府が支援し、これを毎年増やして2016年にはほぼ全額水準の月30万ウォン(約2万2800円)に拡大する。

 「満5歳の共通課程」が実施され、費用も国がほぼ全額を負担することで、韓国の義務教育期間は従来の9年から事実上10年に拡大される。来年から同計画が実施されれば、満5歳の子ども43万5000人余り(2010年末ベース)のうち、約40万人(91%)が対象となる。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/05/02/0200000000AJP20110502001400882.HTML

私が知っているのはごく一部に過ぎませんが、例えば寄宿舎や学生寮といった面から見れば、日本の大学のインフラの貧弱さは韓国の比ではありません。他人事ではないどころか、「韓国以下」という側面も日本にはあります。

記事入力 : 2011/04/30 10:32:17
【社説】学生と保護者の負担が限界に達した大学納付金

 授業料など学生の年間納付金が800万ウォン(約60万7400円)を上回る4年生大学が、昨年の34校から今年は50校へと大幅に増えた。国公立大学の平均額は443万3000ウォン(約33万6600円)で昨年に比べると0.6%高く、私立大学も768万6000ウォン(約58万3600円)で2.29%高くなった。ちなみに高麗大学の医学系各学部は平均で1279万6000ウォン(約97万1600万円)にもなる。全国1670万人の勤労者のうち、40%は月収が100万ウォン(約7万5900円)から200万ウォン(約15万1900円)だ。大学生の数が350万人に上る一方で、大学への納付金を何の支障もなく支払える家庭は全国にどれくらいあるのだろうか。

 韓国の各大学は過去10年間、経済危機の年を除いて毎年5%から10%ずつ、学生が支払う納付金を引き上げてきた。2001年の年間納付金を見ると、国公立大学の平均額はおよそ241万ウォン(現在のレートで約18万3000円)、私立大学は479万ウォン(約36万3700円)だった。それがこの10年の間に60%(私立大学)から84%も値上がりしたのだ。経済協力開発機構OECD)の統計によると、韓国の大学生が大学に支払う納付金の額は米国に次いで世界で2番目に高い。ところが教授1人当たりの学生数は、OECD平均の2倍に当たる32.7人にもなり、大学寄宿舎を利用している学生の割合は、希望者がほぼ全員利用できるとされる25%にもはるかに及ばない、わずか17.3%だ。学生の立場からすれば、巨額の納付金が一体どこに使われているのか疑問に思うのは当然だろう。

 韓国の大学の納付金が世界的にも高額な原因は、大学の全収入のうち授業料などの納付金が占める割合が国公立大学で40%、私立大学で65%と非常に高いことにある。私立大学法人は学校の経営を維持するため、普段から発展基金を集め、収益用資産をしっかりと運用しなければならない。ところが、どこの大学も突然、不要不急の土地を購入したかと思えば、数百億ウォン(100億ウォン=約7億5900万円)を投じて何かの記念館や講堂などを建設し、その費用を授業料などでまかなう風土が定着している。法律により法人が負担する教職員の医療保険や年金でさえも、学生から徴集した納付金でまかなうケースが珍しくない。

 私立大学の多くは意図的に予算を水増しし、それを根拠に納付金を引き上げ、残った予算を積み立てておきながら、翌年も同じように予算を水増しして納付金を引き上げている。ソウル市内のある私立大学は、このような手段で2004年から08年までの5年間に、毎年400億ウォン(約30億3700万円)から600億ウォン(約45万5600円)の現金を確保したという。09年の時点で全国の149私立大学の積立金総額は、6兆9000億ウォン(約5239億円)に達した。このような状況が今後も続くようでは、すでに極限にまで達した納付金をさらに引き上げなければならないばかりか、大学の発展も期待できないだろう。

http://www.chosunonline.com/news/20110430000025

ちなみに、韓国の教育についての研究書はすでにいろいろ出ています。まずはそれらを紐解くことから、始めることにしましょうか。

韓国の才能教育制度―その構造と機能

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韓国の教育と社会階層―「学歴社会」への実証的アプローチ

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