「学会は大きければいい」というものではないですが

謳っているような「偏向克服」につながるかどうか、外野としては「まずはお手並み拝見」といったところですね。

記事入力 : 2011/05/10 11:22:08
韓国現代史の偏向克服に向け新たな学会が始動
各分野を代表する研究者を網羅

 韓国現代史研究の左右偏向を克服し、21世紀の韓国の立場にふさわしい「世界史の中の韓国現代史」研究を目指す大規模な学会が発足した。韓国現代史学会(会長:権煕英〈クォン・ヒヨン〉韓国学中央研究所教授)は今月20日、ソウル教育大で「韓国の現代史学、何が問題なのか」をテーマとする創立記念学術会議を開き、正式に活動を開始する。

 学会準備委員会の委員長はキム・ハクチュン韓国科学技術院(KAIST)特勲教授(KAISTの肩書きの一つで、高い業績を挙げた教授が任命される)が務め、政治・経済・社会学者はもちろん、文学・スポーツ・生活史まで網羅し、各分野を代表する研究者たちが参加した。また『解放前後史の認識』の筆者、金明燮(キム・ミョンソプ)延世大学教授や、韓国現代史研究での博士号取得第1号となった都珍淳(ト・ジンスン)昌原大学教授など、研究者の幅も広い。渉外委員長のカン・ギュヒョン明知大学教授は「左右偏向論争が絶えなかった狭小な視点ではなく、幾つもの分野がまとまった総合的な歴史を記録する」と語った。

全炳根(チョン・ビョングン)記者

http://www.chosunonline.com/news/20110510000041

記事入力 : 2011/05/10 11:23:21
「韓国の立場にふさわしい現代史研究を」
韓国現代史学会、大学教授など約100人が出席

 韓国現代史学会の発足は、通常の学会の発足以上の意味を持っている。

 韓国現代史はこれまで、韓国国内の歴史学界でも、どちらかというと扱いが不十分な分野だった。

 これまで韓国現代史は、特定の理念や党派的立場に傾倒したまま研究が進められ、論争が絶えなかった。進歩陣営が主張する、修正主義史観に基づく『解放前後史の認識』と、これに対する批判書として出されたニューライト陣営の『解放前後史の再認識』の対立は、その代表的な例だ。この過程で、一線の研究や一般の韓国国民の歴史認識に混乱を与えたことが絶えず指摘されてきた。

 これとともに最近、韓国政府が韓国史を必修科目に指定したことをめぐり、学界の一部からは、まず既存の韓国史教科書の偏った内容を正し、韓国史教育でも世界史の流れを強調すべきという声が高く上がっていた。

 学会の発足は▲これまでの現代史研究が旧時代の否定的かつ自虐的イメージから大きく抜け出すことができず▲現代韓国社会の変化と発展を体系的に分析した研究成果がきちんと知られていなかった−という問題意識が出発点となった、と参加者たちは説明した。

 学会は、8日に公開した創立趣旨文で▲国際史の流れと韓国現代史研究を関連付けて発展させるため海外の先進的研究者と協力し▲学界の一部にある偏った考え方を正すため厳正な客観性と公正さを追求し▲韓国の発展と歴代政権の役割はもちろん北朝鮮の現代史研究を通じて政策開発に寄与し▲近現代史教育の漂流を正し学校教育と市民教育においても役割を果たす−と述べた。

 初代会長は「スターリン時代の“高麗人”移住」研究の大家、権英煕(クォン・ヨンヒ)韓国学中央研究院教授が務める。

 学界の活動は、今月20日に予定されている創立記念学会から、大きな関心を集めるものとみられる。キム・ハクチュン教授が「韓国現代史学の課題」をテーマに基調発表を行い、キム・ヨンジク教授が「韓国現代史研究と史観の問題」、金明燮(キム・ミョンソプ)教授が「韓国現代史認識の新たな“進歩”のための省察」、イ・ミョンヒ公州大学教授が「韓国現代史と教科書の問題」をテーマにそれぞれ発表を行う。


左から、柳永益(ユ・ヨンイク)延世大学碩座教授(寄付金によって研究活動を行えるよう大学の指定を受けた教授)、李仁浩(イ・インホ)ソウル大学名誉教授、安秉直(アン・ビョンジク)「時代精神」理事長、河英善(ハ・ヨンソン)ソウル大学教授

全炳根(チョン・ビョングン)記者

http://www.chosunonline.com/news/20110510000042

いずれにせよ、「朝鮮日報」の提灯記事だけでは何とも言えない部分も残ります。ただ、まだ他ではあまりニュースになってないようです。私が見落としているだけかも知れませんが。

とりあえず、内容的にはあまり代わり映えしませんけど、「聯合ニュース」には出ています。

한국현대사학회 20일 출범

(서울=연합뉴스) 송광호 기자 = 좌ㆍ우의 첨예한 이념대결과 민주화 과정 등으로 질곡과 수난의 길을 걸어온 한국 현대사를 조명하는 학회가 창설된다.

한국현대사학회는 오는 20일 서울교대에서 열리는 '한국의 현대사학 무엇이 문제인가'를 주제로 한 창립 기념 학술대회를 통해 본격적인 활동에 돌입한다고 10일 밝혔다.

섭외위원장을 맡은 강규형 명지대 교수는 "근현대사 교과서가 나오고 있지만 여러 가지 점에서 문제가 많다"며 "학자들 간의 소통부족을 극복하고 정치, 경제, 사회, 예술 등 다양한 영역에서 종합적으로 한국 현대사를 공부하기 위해 학회를 설립하게 됐다"고 말했다.

초대회장은 권희영 한국학중앙연구원 교수가 맡으며 도진순 창원대 교수, 허동현 경희대 교수 등 110여 명의 연구자가 참여할 것으로 관측된다.

한국현대사학회 측은 학술대회를 시작으로 현대사 콜로키엄, 역사 공개강좌, 학술지 발간 등의 활동을 벌여나갈 예정이다.

2011/05/10 10:11 송고

http://www.yonhapnews.co.kr/society/2011/05/10/0703000000AKR20110510035600005.HTML?template=2089