【俳優と歌手】イマイチ説得力を感じない議論

イジョンジンもソンジュンギも個人的に嫌いではない俳優さんなので、この記事にはちょっと文句を言いたくなりました。

イジョンジンが出ていた番組はちゃんと観ていませんが、ソンジュンギは「ランニングマン」を撮影などでしばしば欠席していましたから、その降板理由はもっともなものだと思いますし、番組中では「積極青年」として、またソンジヒョとの「ソンソン姉弟」として、けっこうキャラも立っていたはずですけど。

だいたい、「ランニングマン」で俳優・ソンジュンギの降板を云々するなら、歌手・リジの降板についてはどうなんでしょ?これだけ「俳優と歌手」を対比させて記事を書いている以上、それは決して無理筋のツッコミではないと思います。

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そもそも、「ランニングマン」で言うなら、ソンジヒョもイグァンスも欠かせない出演者ですが、この二人は間違いなく「俳優」に括られると思うんですけどねえ。


また、「ファミリーが現れた(패밀리가 떴다)」(シーズン1)であれば、記事ではパクシヨンだけを取り上げていますけど、イチョニやパクイェジンは立派に番組に貢献していましたし、もちろんキムスロだって大活躍していました*1


ついでに書いておけば、出演者がほぼ歌手で占められていた「青春不敗」についてはどうなんだ、とも思うわけです。まあ、「アイドルは歌手ではない」というのであれば、それはそれで一つの見解ではあります*2

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結論としては、「そもそもの議論の枠組みの設定に納得がいかないが故に、全体の論旨についても承服しがたい」ということになりますね。

記事入力 : 2011/06/05 13:01:54
バラエティー番組、歌手は活躍するも俳優は降板相次ぐ
イ・ジョンジン、ソン・ジュンギら相次ぎ人気番組を途中降板
台本なし、アドリブ必要「ドラマとは勝手が違う」


イ・ジョンジン(写真左)、ソン・ジュンギ(同右)。

 地上波テレビ局の人気バラエティー番組で、このところ俳優の途中降板が相次いでいる。先月末には『ハッピーサンデー』(KBS第2)の人気コーナー「男の資格」で俳優イ・ジョンジンが、『日曜日が好き』(SBS)の「ランニングマン」で俳優ソン・ジュンギが降板した。理由は共に「俳優活動に専念するため」だ。「俳優は一度ドラマや映画の撮影に入ったら、バラエティーに出演するのが難しいという現実的な限界がある」という説明だ。

 しかし、番組関係者らは「それが全てではない」と話す。「時間がないのもそうだが、番組で存在感が大きくないことに対する不満やプライドも関係がある」という。実際、レギュラー出演が決まった当初、イ・ジョンジンは「ビジュアルの塊」、ソン・ジュンギは「第2のイ・スンギ」というキャラクター設定で注目されたが、その結果ははかばかしくなかった。

 俳優たちのバラエティーにおける受難は「歴史」がかなり深い。『僕らの日曜日の夜』(MBC)の1コーナーで、今年初めに放送が終了した「今日を楽しめ」がその代表的なケースだ。シン・ヒョンジュンチョン・ジュノ、コン・ヒョンジン、ソ・ジソクといった人気俳優が多数出演したが視聴率1けたと低迷、内外の事情で打ち切りになった。それ以前にも、『日曜日が好き』の「ファミリーが現れた1」ではパク・シヨンが、「ファミリーが現れた2」ではユン・サンヒョンがやはりその名にふさわしい活躍ができなかった。

 その一方で、歌手経験者のタレントたちはほとんどが予想を上回るトーク術やアドリブの力を発揮、「第2の全盛期」を謳歌(おうか)しており、俳優とは対照的だ。キム・テウォン、ユン・ジョンシン、イ・ヒョリ、Leessang(リサン)のキルとゲーリー、Simon D(サイモン・ディー)、キム・ジョンミン、キム・ジョングク、ハハ、イ・スンギ、ウン・ジウォン、BIGBANG(ビッグバン)のD-LITE(テソン)、BEASTイ・ギグァンなど1人や2人ではない。不祥事を起こしたため今では見ることができないが、MCモンやシン・ジョンファンもそうだ。

 これについて、専門家らは「バラエティーとドラマではスタイルの違いが大きいが、俳優たちはその違いにきちんと適応できないため」と分析している。「今日を楽しめ」の演出をしていたクォン・ソクMBCバラエティー局プロデューサーは「最近のリアリティー番組風バラエティーは比較的長時間なうえ台本がなく、素早い反応やアドリブが必要とされるが、俳優は短時間で集中力を必要とするドラマに慣れていて、バラエティー独特の難しさに苦しんでいる。だが、歌手はステージ上で即興的なパフォーマンスをすることに慣れているため、アドリブの瞬発力も抜群」と話す。

 別のテレビ関係者は「ほとんどの俳優は台本や演出など、決められた枠に慣れているため、司会進行役が前に立ってそれぞれのキャラクターを設定、役割分担してやらなければ動けない。そうしてもらう前に能動的に動く方法を知らないのだ」と指摘。こうした俳優の受け身の姿勢を、業界では「びょうぶキャラクター」と言っている。

 「バラエティーに出る俳優と歌手では心構えが違う」という意見もある。ナム・スンヨンSBSバラエティー局プロデューサーは「歌手は歌番組やイベントが収入のすべてなので、バラエティーも『生計の手段』として重要視しているが、俳優は『ビッグスターになるための小手試し』くらいにしか思っていない。だから、歌手はバラエティーで100%の力を見せようとするが、俳優はその必要性を強く感じていない」と厳しい見方をしている。

パク・セミ記者

http://www.chosunonline.com/entame/20110605000028

*1:パクシヨンと同じく途中加入であったパクヘジンが思ったように目立てなかったのは認めますが。

*2:ここの記事でもうかがえるように、アイドルに対して反感や敵意を持っているある種の層を「朝鮮日報」が代表しているという側面はあるようですので。