留学生の学費

無論、問題はありますし、そのうちのいくつかはかつて日本でも物議をかもした問題です。ただ、留学生への学費減免措置一般や留学生個々人に鉾先が向いてしまうとすれば、大局的には望ましくない方向へ話が流れてしまうかもしれません。早い話、「学費半額」騒動とリンクした文脈でこれが非難されるとなれば、世論がミスリードされる可能性は高いでしょう。

世界的に見て、韓国の数多の大学が、何の措置もなく留学生が来るほどに魅力あふれる存在である訳がありませんからねえ。

記事入力 : 2011/06/27 12:32:41
韓国の一部大学、留学生の学費を大幅に優遇(上)
最高で75%の授業料減免
留学生の受け入れ数は大学ランキングに直結、財政難の打開も目的
韓国人学生は反発

 韓国の一部の大学が、留学生を誘致するため、授業料を最高で75%まで減免していることが分かった。これを受け、韓国人学生が授業料で逆差別を受けているとの指摘が相次ぐものと予想される。

 教育科学技術部(省に相当)も、授業料の逆差別については問題があるとして、すでに改善命令を下していることが26日までに分かった。

 教育科学技術部が昨年12月に全国18の大学を対象に留学生受け入れの実態調査を行ったところ、多くの大学が留学生を誘致するため授業料減免規定を独自に解釈し、運用していることが分かった。

 教育科学技術部の関係者は「今年の年末をメドに全国で改めて調査を行う予定だが、今回問題となった大学に対しては財政支援の制限など、不利益を与える方針だ」と明らかにした。

 教育科学技術部によると、昨年4月時点で韓国の大学に留学している外国人留学生の数は8万38423人。そのうち68.9%に当たる5万7783人が中国からの留学生だ。

 本紙が調査を行ったところによると、東国大学は外国人留学生に対し授業料を50%減免しており、成均館大学は学部生で35%、修士課程では50%を減免している。今年4月の資料によると、東国大学と成均館大学に在学している留学生は、政府奨学生と交換留学生を含め、それぞれ1909人と1146人だった。

http://www.chosunonline.com/news/20110627000036

記事入力 : 2011/06/27 12:33:05
韓国の一部大学、留学生の学費を大幅に優遇(下)

 一方、奨学金を増やすことで授業料を実質的に減免する大学もある。

 忠州大学は外国人留学生の成績が2.0以上であれば、奨学金という形で授業料を50%減免している。建国大学は留学生全員に対して初年度から授業料を50%減免しており、評点が3.2以上であれば60%、3.5以上であれば70%減免し、4.0以上であれば全額を免除している。これについて建国大学は「1970年代には韓国から米国に留学すると、現地の大学から多くの恩恵を受けた。同じように、先進的な学問を学ぶため韓国にやって来た留学生にも恩恵を与えるべきだ」と説明している。

 一部の大学が授業料を半額にしてまで留学生を誘致する理由は、留学生が多ければ大学の評価で有利になるからだ。ある大学関係者は「留学生の数が多いほどランキングが上がる。そのため留学生の誘致には力を入れなければならない」と語る。

 さらに深刻な問題は、少子化で韓国人学生の誘致が困難な一部の大学が、財政難を緩和するために授業料を引き下げてでも留学生を呼び込もうとしている点だ。これに対しては「完全な商売だ」との指摘も相次いでいる。

 外国人留学生が850人と学生全体の12%を占める全羅北道の又石大学は、中国人留学生に対しては授業料を40%減免するなど、国籍によって学費を30%から50%まで一括して免除している。大学関係者は「留学生の数が非常に多いため、授業料を減免してもある程度は利益が残る」と説明している。

 東国大学3年生のイさん(21)は「留学生が大学の財政に貢献していることは知っているが、授業料そのものが免除されていることまでは知らなかった」と語る。成均館大学4年生のソンさん(22)は「韓国の学生が海外に留学する場合、現地の学生よりも高い授業料を払わねばならない。しかも韓国より経済規模が大きい中国から来た留学生が、韓国の学生の半額しか学費を支払っていないとは信じられない」と話した。

ユ・マディ記者

http://www.chosunonline.com/news/20110627000037