電鉄京春線に乗って知らない人のお墓参りツアー

往十里から中央線に乗り換えて上鳳へ。

ここは、新設なった電鉄京春線の始発駅。先日KARAも訪れていたところです。中央線や地下鉄7号線との乗り換え駅だとは言え、都心部にはまだちょっと遠いですね。いずれはもう少し先まで(できれば龍山まで?)乗り入れることになるんでしょうけど。

で、この京春線急行に乗って向かったのは、春川ではありません。今回は残念ながら。


訪れたのは2度目になる磨石駅も、電車に乗ってきたのはこれが初めて。そしてそこから徒歩10分ほどのところにある牡丹公園を訪れたのも、今回が2回目。

1994.1.18から15年


今回の目的は、こちらの現場を確認することにありました。

全泰壱のオモニ、永遠の眠りに


この地図を見ると、こんな方々のお墓もあるようです。今回は時間がなくて現認できませんでした。

ともあれ、実際に墓域に入ってみると、新しいこと以上によく目立つようになっているそのお墓は、すぐに見つかります。埋葬時の写真を見ると、こちらのお墓は埋葬(日本語的には「土葬」)のようです。

母・李小仙と、息子・全泰壱とのお墓の位置関係は、こんな感じになっています。

ところで、文益煥や朴鍾哲も眠るこの牡丹公園墓地は、「民族・民主烈士犠牲者墓域」と名付けられた一角を設けているとはいえ、国立墓地でも何でもない一般の墓地です。それゆえに、案内板が設置されているようなお墓であっても、このような通知が管理者から来ることもあります。

ちょっと見にくいですから、同様の通知を拡大した写真を掲げておきましょう。

要は、「未納になっている墓地管理費を払ってください」という内容で、日本の墓地でもしばしば見かけるものです。愛国志士・民主烈士と言えども、ここでは遺された誰かが管理費を払ってくれなければ、論理的には追い出されたり共同墓に合祀されてしまったりすることになるわけです。

その点、国立墓地は、経費をすべて国家が持ってくれるわけですから、そうしたインセンティブは案外小さくない、ということになります。


追記:余談としては、光州にある「5.18旧墓地」も、国立墓地の外にあるのですが、こちらは「光州市立公園墓地」の中にあります。5.18旧墓地で上のような管理費未納通知を見たことがないのは、光州広域市の公立墓地だったからという理由でしょう。

ただし、今後どうなるかはわかりません。光州の現地ではこんな横断幕を見かけましたから。