文化財登録を通じた朝鮮日報・東亜日報からの反撃

もちろん、直接の関連はないのでしょうが、先日の金性洙の親日認定をめぐる一連の議論を意識してないはずはない「朝鮮日報」の記事です。自社関連のニュースという面を差し引いても、単なる事実報道以上のものを読み取るのは容易いと思います。

記事入力 : 2011/10/25 09:28
本紙のハングル教材3種が文化財
新聞社の資料としては初の登録


文化財として登録される3種の本社ハングル教材のうち、1930年11月22日に発行された『文字普及班ハングル原本』。ハングル学者で、本紙学芸部長を務めた張志暎(チャン・ジヨン)が編集した。

 本紙が日本による植民地時代の1929年から「文字普及運動」を繰り広げる中で発行した『ハングル原本』などハングル教材3種が文化財として登録される。

 文化財庁の関係者は24日、朝鮮日報資料館に所蔵されている本紙の文字普及教材3種について、文化財委員会の審議を経て、保存・活用すべき価値が大きいと判断し「登録文化財」として通達することにしたと発表した。メディア所蔵の史料が文化財として登録されるのは今回が初めて。文化財庁は28日、このような事実を官報で通達したのち、12月末ごろ文化財登録を確定する予定だ。今回文化財として登録される史料は、1929年発行された最初のハングル教材『ハングル原本』、30年版の小冊子『文字普及班ハングル原本』、36年版『文字普及教材』だ。

 本紙は29年から35年まで「文字普及運動」を大々的に繰り広げ、数十万人を非識字状態から解放し、このハングル教材を数万‐数十万部ずつ印刷し、全国に無料で配布した。

金明煥(キム・ミョンファン)記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/25/2011102500578.html

記事入力 : 2011/10/25 09:31
文字普及を通じ文化独立運動を展開
『ハングル原本』などハングル教材3種が文化財


文化財に登録される『ハングル原本』『文字普及班ハングル原本』『文字普及教材』。いずれも本紙が発行したハングル教材。下に敷いている『ハングル原本』は、1929年の文字普及運動開始直後に発行された最初の教材で、左上段に刷られた「知ることは力、学んでこそ生きる」という文言は、この有名な啓蒙スローガンが本紙の文字普及運動のころから使用されていたことを示している。/写真=崔淳湖(チェ・スンホ)記者

 「日本による植民地時代における文字普及運動は、韓国独立に寄与した独立運動。こうした文化独立運動を展開した朝鮮日報社の役割は極めて大きい」

 本紙のハングル教材3種が、メディアの所蔵する資料として初めて文化財に登録されることの意味を、洪允杓(ホン・ユンピョ)文化財委員(元延世大学国文科教授)はこのように語った。日本による植民地時代の本紙の「文字普及運動」に対し、国家機関が「独立運動」という意味を付与したのだ。

 かつて使われた文字普及教材は、日本に対抗して民族の魂を守ろうとした本紙の熱い努力を証言する歴史的資料だ。その中でも『ハングル原本』は、1929年に文字普及運動が始まった直後に発行した最初のハングル教材とみられる。縦31.8センチ、横46.5センチのざら紙1枚に、ハングルの子音・母音と音節構成、パッチム(母音の後に付いて音節の最終音を構成する子音)などを例示した。左上段には、本紙が文字普及運動に際して掲げた「知ることは力、学んでこそ生きる」というスローガンが印刷されている。文化財委員会は、この教材について「極めて独創的で、この後に登場する全てのハングル字母表の代表性を備えている」と評価した。

 『文字普及班ハングル原本』は、1930年11月22日に本紙の学芸部長だった張志暎(チャン・ジヨン)が編集・発行した小冊子だ。ハングルの子音・母音と音節、昔話まで収録された。『文字普及教材』は1936年12月13日に発行されたもので、小冊子の中にハングルの例文はもちろん算法まで収め、簡易な初等教材風になっている点が注目される。これらの教材は、数万−数十万部印刷され、韓国各地に配布された。1935年に日本によって文字普及運動が中止に追い込まれた後も、教材を大量に刷って韓国各地に配ったが、日本はこれさえも禁じ、ハングル教材は禁書となった。

 「登録文化財」とは、滅失の危機に直面している近代文化遺産を保存するため、2001年に導入された制度だ。国宝・宝物などの指定文化財とは異なり、所有者の自発的な保護を誘導する申告中心の制度となっている。当初は建築物・施設だけに適用されていたが、05年から動産文化財にも拡大された。これまでに480件の文化財が登録され、このうち動産文化財は102件。自転車競技で活躍し、韓国近代スポーツの英雄となった故・厳福童(オム・ボクトン)選手の自転車をはじめ、韓国初の近代式病院「済衆院」で発給した診断書、金素月(キム・ソウォル)の詩集『ツツジの花』初版本などが代表的な動産文化財として登録されている。

 官報に文化財として登録を予告してから、30日かけて一般および関連する学者などの意見を集約した後、文化財委員会の審議を経て文化財として最終登録される。

金明煥(キム・ミョンファン)記者 , 許允僖(ホ・ユンヒ)記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/25/2011102500589.html

記事入力 : 2011/10/25 09:32
東亜日報社の冊子も登録文化財

 文化財庁は、本紙の文字普及教材のほか、日本による植民地時代に東亜日報が発行したハングル教材の『新綴字便覧』と『ハングルの勉強』、算数の教材として使われた『日用計数法』の小冊子3点も登録文化財に含めた。

 東亜日報社は、本紙の文字普及運動開始より2年後の1931年から34年まで「ヴ・ナロード(ロシア語で「人民の中へ」という意味)運動」という名の下、農村啓蒙運動や識字運動を展開した。これらの教材は、この「ヴ・ナロード運動」に伴って発行されたものだ。

 『新綴字便覧』(1933年4月発行)は、ハングル学会が新たに用意したハングルの正書法統一案と、旧来の綴り方を比較し、その違いを整理した。また『ハングルの勉強』(1933年7月発行)は、ことわざ・歌・歴史物語などさまざまな例文を示してハングルを教える教材だ。『日用計数法』(1933年6月発行)は、基礎的な算数を学習できる内容になっている。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/25/2011102500592.html