宇都宮市と世宗市

以前にこんなことを書いたのですが。

世宗市への移転をめぐるプチ騒動

移転移転と当事者は大騒ぎの世宗市ですが、ソウルまでKTX五松駅からで50分前後、ムグンファでも鳥致院駅から約90分ですから、立地的にはまさに宇都宮市に相当します。

KORAIL時刻表


KTXと忠北線が通る五松駅と、在来の京釜線と忠北線の分岐駅である鳥致院駅とは、わずかに数キロ離れているだけのお隣同士です。もっとも、忠北線のローカル線っぷりは半端ではありません。


もちろん言うまでもなく、世宗市が造られた人口8万人程度の燕岐郡と、曲がりなりにも50万都市の宇都宮とでは、現時点での都市インフラとしては比べ物になりません。でも、ソウルからの距離感としてはこの程度のものです。なんだかんだいって将来的にはこの辺りまで首都圏化するかもしれません。すでに天安や牙山あたりまではそうなっている気がしますし。

感覚的には、水原から天安あたりまでが埼玉県内みたいなものでしょうか。

実は通勤圏、緑も多い「宇都宮都民」のススメ
2011/12/13 11:37更新

 「宇都宮都民」になりませんか−。「千葉都」「埼玉都民」など近県に住む都内通勤者といえば、地元への関心が薄いなど、とかくネガティブなイメージがつきまとう。そこへ、宇都宮市が名乗りを上げた。通勤圏と思われない同市だが、「東京へ新幹線なら50分」「自然豊かで観光地も近い」と、都内からの移住を呼び掛ける。「あえて宇都宮を居住地として選んだというポジティブなイメージを作る」として「宇都宮都民」のブランド化に意気込む。


宇都宮市が発行した「宇都宮愉快な暮らし図鑑」

 「住めば愉快だ宇都宮」。同市はそんなメッセージを掲げ、「選ばれる都市」になるための取り組みを続けてきた。しかし、「不便」「沈滞」などのイメージが根強く、「住みたいまち」に変身できていないのが実情だ。

 この11月には栃木県の人口が13年7カ月ぶりに200万人を割り込んだ。危機感をもった同市は、首都圏からの定住者誘致を進めようと『宇都宮愉快な暮らし図鑑』を発行。子育て中で新居購入を考える20、30代の夫婦や、第二の人生を模索する50、60代をターゲットに据えてPRする。

 暮らし図鑑では、(1)災害が少なく、自然が豊か(2)日光や那須など県内観光地へのアクセスの良さ(3)田臥(たぶせ)勇太が所属する「リンク栃木ブレックス」など3つのプロスポーツチームが存在する−など市の魅力を紹介している。

 最大の売りは東京への利便性だ。宇都宮−東京の移動は新幹線で約50分、在来線でも快速で約90分。十分な“通勤圏”といえ、新幹線なら通勤ラッシュとも無縁だと強調する。

 宇都宮駅から徒歩圏内に高層マンションの建設や計画が進み、不動産価格は首都圏に比べて格段に安い。新築マンション(3LDK〜4LDK)だと、2千万円後半から3千万円前半が相場という。

 「宇都宮が東京から遠いという先入観を覆したい」と市の担当者。「宇都宮都民」は、埼玉都民や千葉都民と一線を画すブランドになりうるか。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/household/538198/