ガンバ大阪、マイナスからの再スタート

一日中、隔離された時間を過ごしていた身に、世間に復帰して最初に飛び込んできたのがこのニュース。この期に及んで精神論しか出てこないようでは、解任を歓迎するほかはないでしょう。

外から呼んできた人間でエラいことになったから、今度はガチガチの身内で、という選択は、理解できます。理解できますが、「松波監督」でうまくいったらいったで、「じゃあその前の選択は何だったんだ」となりますから、フロントの責任は問われざるを得ないと思います。

ともあれ、2012年のガンバは、J1で勝ち点−9、ACLで勝ち点−6からのスタートだと割り切っていかなければならないですね。この現実は、受け入れるしかないです。

2012.3.26 16:03
G大阪、セホーン監督解任…後任は松波コーチ


会見で浮かない表情のG大阪・セホーン監督=万博(撮影・山田喜貴)

 Jリーグ1部(J1)のG大阪は26日、成績不振を理由にジョゼカルロス・セホーン監督(61)の解任を発表し、後任に“ミスターガンバ”の愛称で親しまれた松波正信氏(37)の監督就任を発表した。G大阪は今シーズン開幕から3連敗を喫し、勝ち点0の16位に沈んでいる。公式戦を含めると5連敗を喫していた。

 G大阪の金森喜久男社長は「セホーン監督の目指すサッカーをチームに浸透させることが出来ず、この5試合連敗、そして内容的にも躍動感がないサッカーであったことを受け止め、今回の決断に踏み切った」と解任理由を説明した。新任の松波氏へは「G大阪の歴史を体感している人物であり、G大阪を理解してくれている人物であると思います。G大阪の躍動をピッチで表現し、必ず結果を出してくれると信じています」とコメントした。

 監督に就任する松波氏は「今のこの成績をしっかりと認識し、また、G大阪監督ということを真摯に受け止め、全力で取り組みたいと思っています。サポーター、選手、スタッフ、みんなが笑顔になるようなガンバらしい躍動感溢れるサッカーをピッチで表現したいと思います」と意気込みを語った。

 なお、ヘッドコーチだった呂比須ワグナー(42)とウェリントンの両コーチも同時に解任となり、山本浩靖強化本部長が強化本部長の職を辞任した。新ヘッドコーチには實好礼忠(39)が就任する。

 松波氏は1974年生まれで岐阜県岐阜市出身。帝京高校時代に全国高校サッカーで同校を優勝に導いたエースストライカーとして活躍。1993年に開幕したばかりのJリーグでG大阪に加入。初年度から活躍し、13年間“ガンバ一筋”でプレーした。J1通産280試合で45得点。引退後は2006年よりG大阪のユースコーチに就任し、10年よりトップチームのコーチに就いていた。

G大阪・金森喜久男社長の話「いろいろなケースを分析して、今決定するのが一番良いと判断した。松波新監督はガンバを最もよく知った人。(連敗中で)かえってやりやすいんじゃないか」

http://www.sanspo.com/soccer/news/20120326/jle12032616100004-n1.html
http://www.sanspo.com/soccer/news/20120326/jle12032616100004-n2.html

2012.3.26 05:05
ガンバ5戦全敗…セホーン監督解任も


公式戦5連敗で白星知らずのG大阪。今野(中央)らイレブンはスタンドに頭を下げた。

 J1第3節第2日(G大阪1−2磐田、25日、万博)G大阪はホームで磐田に1−2で完敗し3戦全敗。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)2戦を含め、クラブワーストを更新する“開幕5連敗”となった。結果を出せないジョゼカルロス・セホーン監督(61)が解任される可能性も浮上した。磐田は2勝1分けの勝ち点7で3位。名古屋は2−1で新潟を破り6位浮上。新潟も開幕3連敗となった。

 Jリーグ20年目の節目にクラブワーストの開幕3連敗。スタンドに「弱すぎ」「責任問題発生中!!」など、サポーターの過激な横断幕が掲げられる中、G大阪はACL2試合を含め、セホーン監督就任後は公式戦5戦全敗となった。

 試合直後に報道陣に囲まれた金森喜久男社長は「(セホーン監督の解任は)ない。シーズン途中で起こる連敗が開幕から来ただけ。もう少し我慢してもらえたら」と“火消し”に懸命だった。しかし、金森社長と山本浩靖強化本部長の2時間もの緊急トップ会談後、雲行きが怪しくなる。同本部長は次節31日の新潟戦(東北電)も指揮をとるかを問われると、「明言できない。最終的に社長がどう判断するか」と解任の可能性も示唆した。

 圧倒的にボールを保持しながら、DFの裏を取られて2失点。後半15分には磐田のエースFW前田にPKを決められた。前田にシーズン初ゴールを許したチームは5季連続でJ2降格。そんな負の要素まで背負った。新体制の5戦目で先発布陣は5通りと迷走が続く。指揮官のミーティングは精神論に終始。ある選手は「何が言いたいのか分からない」と話し、求心力の低下は明らかだ。

 「必ずこのチームは変わってくる。もちろん指揮は続ける。私は誠実に仕事を続けていく」

 危機感が満ちるチームに、セホーン監督の言葉だけがむなしく響いた。


「責任問題発生中!!」「弱すぎ」など、セホーン体制を批判するサポーターの横断幕が掲げられた(撮影・山田喜貴)

http://www.sanspo.com/soccer/news/20120326/jle12032605050002-n1.html
http://www.sanspo.com/soccer/news/20120326/jle12032605050002-n2.html

2012.3.25 22:43
G大阪“泥沼”セホーン監督の涙の訴えも届かず


試合前、サポーターから掲げられた監督批判の横断幕=25日、万博記念競技場(撮影・山田喜貴)

 J1第3節第2日(G大阪1−2磐田、25日、万博)勝利が遠い。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を含め、今季公式戦4連敗中のG大阪は、過去5シーズンのリーグ戦で6勝2分け2敗と好相性の磐田を相手にしても、白星をつかめなかった。

 連敗ストップに向け、遠藤は「自分たちが先に主導権を握る試合をしないと」と意気込んでいたが、思惑通りにはいかない。前半23分、中沢が裏をとられ、GK藤ケ谷と1対1になった磐田の山本に先制点を奪われた。これで公式戦5試合とも先に失点。さらに後半15分にPKをとられ、前田に痛恨の2失点目を喫した。

 最悪の状況を打破しようと試合2日前に開かれた選手、コーチ陣のミーティングは1時間以上に及んだ。その場でセホーン監督は涙混じりで勝利への意欲を訴えたという。共有した思いは、昨季までの特徴であった攻めの意識に自信を持つことだった。

 確かに、サイドバックの藤春が積極的に仕掛け、前線に抜け出した李昇烈ラフィーニャがゴールに迫る場面は多くなった。後半39分にはパウリーニョのクロスを途中出場の倉田が頭で合わせてゴールネットを揺らした。だが、あと一歩届かなかった。詰めかけたサポーターのブーイングが夜の万博記念競技場に響き渡った。


敗戦にチーム批判の横断幕を掲げ怒り心頭のG大阪サポーター=25日、万博記念競技場(撮影・山田喜貴)

産経新聞

http://www.sanspo.com/soccer/news/20120325/jle12032522480017-n1.html