湖南線KTXと我田引鉄

よくある話ではありますけど、KTX務安国際空港に経由させたとして、どこにどんなメリットがあるのか、正直よくわかりません。務安空港にはすでに高速道路が通っていますし、羅州市だけでなく務安郡の中心地からも離れていますし…。

ま、とりあえず光州駅・光州松汀駅まででもKTX専用の高速路線が完成すれば、それだけでかなりの所要時間短縮にはなりますから、しばらくはそれで我慢するしかないですね。

記事入力 : 2012/08/03 09:59
KTX:湖南高速鉄道、光州−木浦間の建設撤回

務安国際空港の経由をめぐり、韓国政府・全羅南道・羅州市が5年間対立
国土海洋部「既存の湖南選を活用」

 国土海洋部(省に相当、以下国土部)は2日、務安国際空港を経由するかどうかをめぐり全羅南道羅州市と5年間対立してきた韓国高速鉄道KTX)湖南高速線の光州(松汀)−木浦間の路線について、建設を撤回すると発表した。忠清北道五松駅から光州市までの路線に限り、当初の計画通り2014年に開通させ、光州−木浦間は既存の湖南線を利用することとした。 光州−木浦間の路線は、07年の設計当時から問題になっていた区間だ。全羅南道は務安国際空港と務安企業都市を活性化するため「湖南高速鉄道は務安空港を経由すべき」と主張してきた。これに対し羅州市は、KTXが羅州駅に停車すべきだとして、既存の湖南線を利用することを要求した。

 国土部は、務安空港を経由する場合、路線長が16.3キロ伸び、事業費も8200億ウォン(約570億円)=2009年基準=かさむなど経済性がないとして、光州と木浦を直線で結ぶことを主張してきた。韓国政府と各自治体が対立する間、既に工事の進捗(しんちょく)率が52%に達していた五松−光州間に対し、光州−木浦間は工事が全く進まなかった。

 国土部は、ひとまず既存の路線を利用して、務安空港や企業都市が活性化されるのを待つという立場だ。国土部の関係者は「務安空港や企業都市が活性化されていない状況で、全羅南道の主張通り経由路線から建設することはできない。とりあえず既存の路線を利用し、活性化するかどうかを見定めた後、経由路線を建設する計画」と語った。

 しかし07年にオープンした務安空港は、現在利用客が極めて少ない。昨年の利用客数基準で見ると、韓国の15空港中13位だった。韓国政府は、光州空港の路線を務安空港に統合することとしたが、光州と全羅南道が対立しているため統合は進んでいない。04年に指定された企業都市も、今年2月に中国の投資家が、妥当性不足などを理由に事業を撤回し、事実上白紙化の危機に瀕している。

 今回の決定に従うと、湖南高速鉄道は「半端なKTX」にならざると得ないという指摘も出ている、光州から木浦まで、当初の国土部の計画より13−19分余計にかかる見込みだ。湖南線は04年に複線化されることになったが、KTX専用線ではないため最高時速が180キロに制限される上、カーブが多いからだ。

崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/08/03/2012080300913.html