東京駅とソウル駅の再生

いや、特派員氏も東京在住でしょうから、そんなことを思うのかもしれませんが、そんなもん、しょせんは東京ローカル、せいぜい首都圏ニュースのレベルの話です。たかが東京駅ひとつで「日本社会」をどうこうできると考えるのは、残念ながら見当違いと言わざるを得ませんねえ。

いえ、個人的にはすごく興味があるんですよ。


記事入力 : 2012/10/02 08:57
東京駅がグランドオープン
赤れんがやステンドグラスを再活用、空襲の痕もそのままに


5年にわたる復元工事を終え、1日にグランドオープンした東京駅の前で、市民たちが記念撮影をしている。/写真=車学峰特派員

 1日午前、東京駅の周りは市民たちでごった返した。2007年から進めてきた復元工事が完了し、この日グランドオープンした同駅の丸の内駅舎を一目見ようと、数千人が詰め掛けたのだ。駅舎の中も、写真を撮ろうとする人々でごった返した。

 1914年に建てられた東京駅の駅舎は、45年の空襲で3階のドームが崩壊するなど、大きな被害を受け、47年に2階建ての建物に改修された。駅舎内にある東京ステーションホテルも、今回の復元工事で元の姿に戻り、再オープンした。同ホテルは一般の客室が1泊3万−5万円もする高級ホテルだ。

 東京駅の復元工事は、駅舎を使用しながら行ってきたため、難航を極めた。工事を進めるに当たり、耐震設備も設けられた。建物全体を持ち上げ、超巨大地震にも耐えられるよう、免震装置を取り付けた。最も力を入れたのは歴史的風致の維持だ。同駅の象徴といえる赤れんがや、既存の建物のステンドグラスなどはそのまま活用された。また、空襲の痕もそのまま保存された。

 復元工事に当たり、最大の障害となったのは、500億円に上る工事費だった。その問題を解決したのは「空中権」だ。空中権とは、当該地域に建てることができる建物の容積率(敷地面積に対する建物の延べ面積の割合)を取り引きする制度だ。例えば、10階建ての建物を建てられる土地に3階建ての建物を建てる場合、残る7階分の建物を建てられる権利を売買できる。東京駅の復元工事を行ったJR東日本は、同駅の場所に高層の建物を建てられる権利を周辺の地権者に売却し、工事費を調達した。同駅の周辺に超高層ビルが建てられたのも、空中権の取引によるものだ。文化財の復元と、財産権の保護を同時に行ったというわけだ。

 昨年、東日本巨大地震に見舞われたことに加え、最近は尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる領土問題で揺れる中、東京駅のグランドオープンにこぎ着けたことについて、日本社会では特別な意味を持たせようというムードが高まっている。JR東日本の冨田哲郎社長は「東京駅が建てられたのは、日本が最も躍動的な時期だった。東京駅の復元が、日本全体に力を与える契機になればと思う」と語った。

東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/02/2012100200466.html

私としては、同じ駅舎再生事業を経た現在の旧ソウル駅舎の残念なあり方のことを、想起してしまいます。他所様のやってることに口を挟んで申し訳ありませんが、実にもったいないことをしています。

交通関係ネタ2題

正直、ここは韓国でもなかなかのガッカリ名所です。